16.1炎柱・煉獄杏寿郎 ページ2
煉「上手い！上手い！上手い！」
『本当に美味しいこのお蕎麦……』
煉「うむ！上手い！」
Aと杏寿郎は、街の蕎麦屋にいた。隊士と待ちあわせのついでに、ここで昼を食べているのだ。
ガラ、
店主「いらっしゃい」
隊士「炎柱、と………君は……」
『轟Aです。よろしくお願いします』
隊士「うん。こちらこそ。俺は山下と言います。炎柱。お食事中失礼します」
煉「あぁ。ここに座るが良い。おやっさん、この若者にも同じものを」
杏寿郎は店主にそう声をかけた。山下は杏寿郎の向かい側の席に座る。
山下「よろしいのですか？」
煉「もちろんだ。俺ももう一杯もらおう！Aはどうする？」
『私もいただきます！』
煉「彼女の分ももう一杯！」
店主「アンタら、気持ちの良い食いっぷりだな。待ってな」
そう言いながら店主は二人の食べ終わったどんぶりを片付ける。
『………』
Aは改めて店内を見た。客はA達と少し離れた席で飲んだくれて寝ている男性のみ。
『(景気は良くない………か)』
山下「お二方。昨夜のお働き。見事でした」
煉「いや。鬼が逃走したあとだったからな……」
『山下さん、負傷したあの女性はどうなりました？』
山下「医師が言うには、傷跡も残らないで済むみたいだよ」
『良かった……』
Aはホッと胸を撫で下ろす。
煉「そうか。処置が早くて良かった」
山下「はい。ご活躍のおかげです」
出来上がった蕎麦が三人の前に置かれる。蕎麦は美味しそうに湯気がたっており、刻み葱とおろし大根が乗っていた。
山下「いただきます」
『いただきます！』
店主は三人の前にかき揚げを置いた。
煉「これは？」
店主「俺の奢りだよ」
『ありがとうございます！』
山下は蕎麦をすすった。Aも蕎麦をすする。
『うん、やっぱり美味しい……！』
山下「おやっさん、上野に店出したってやっていけるよ、これ！」
店主「大きなお世話だよ」
『本当ですよ！私、もし出したら毎日行きたいくらい美味しいです！』
店主「そうかい」
店主は気だるげにそう言い、新聞をめくる。
『………』
Aはその後ろ姿が、酷く悲しそうに見えた。
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ななこ(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！ドラマCDの胡蝶姉妹、良い話ですよね(泣)分かりました！書かせていただきます！ (2022年1月31日 22時) (
レス) id: f3c05740c2 (このIDを非表示/違反報告)
melody(プロフ) - はじめまして!読ませて頂きました。続きがとっても気になります。更新楽しみにしてますのでよろしくお願いします。 (2022年1月31日 21時) (レス) @page38 id: 648912d438 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - ドラマcdで胡蝶三姉妹のような宇髄家の過去の日常をリクエストします！ (2022年1月31日 21時) (レス) @page38 id: baa6bfc0d1 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 月の舞さん» コメントありがとうございます！キメツ学園はいつか書こうかな、と思ってたので、番外編みたいな形で書かせていただきます！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年1月31日 19時) (レス) id: f3c05740c2 (このIDを非表示/違反報告)
月の舞 - ななこさん» 無限列車編 終わりましたね…。いよいよ遊郭編か、楽しみです‼️リクエストいいですか？キメツ学園編も見てみたいなぁ〜。遊郭編の後でも構いません💦 更新頑張ってください‼️応援してます (2022年1月31日 12時) (レス) id: 6295bdffb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななこ
| 作成日時：2022年1月12日 14時
