遊郭 ページ3
※漫画説明、代用します。“ありんす”言葉分からないので、通常の言葉で書きます※
吉原・遊郭。男と女の見栄と欲、愛憎渦巻く夜の街。遊郭・花街はその名の通り、一つの区画で街を形成している。
ここに暮らす遊女たちは貧しさや借金などで売られてきた者が殆どで、たくさんの苦労を背負っているが、その代わり衣食住は確保され、遊女として出世出来れば裕福な家に身請けされることもあった。
なかでも遊女の最高位である“花魁”は別格であり、美貌・教養・芸事全てを身につけている特別な女性。
位の高い花魁には簡単に会うことすら出来ないので、逢瀬を果たすため男たちは競い合うように足繁く花街に通うのである。
遊郭・花街にある店の一つ、京極屋に新しく遊女が入った。遊女の名は“旭”と言い、美貌・教養・芸事全てを身につけており、媚も売らず、京極屋の花魁・蕨姫花魁よりも美しいとの噂が街中に広がった。
『ありがとうございました』
「いやぁ、旭ちゃん、楽しかったよ。また来るね」
『はい。またのお越しをお待ちしております』
最後の客を見送り、旭は店に戻った。店はまだ活気があった。旭はキョロキョロと辺りを見回す。と、一人の遊女と目が合った。
『雛鶴さん、ちょっと』
雛「旭さん、どうしたの?」
遊女・雛鶴だ。雛鶴は旭は近寄る。2人は年が近いため、仲が良いのだ。
『この手紙を“あの方”にお願い出来るかしら』
雛「……っ、分かったわ」
旭は雛鶴に手紙を渡した。それだけで伝わったのか、雛鶴は手紙を受け取る。そしてその場を去った。
『ふぅ……』
「旭、今日は休んだらどうだい?疲れた顔してるよ」
『お三津さん……。すみません、そうさせていただきます』
「ここに来て1週間経つけど、どうだい?」
『えぇ。皆さんよくしてくださるので、とても楽しい毎日です。それもこれも、私を受け入れてくださった女将さんのおかげです』
優雅に笑う旭。京極屋の女将・お三津は思った。この美しい子を花魁にしたらもっと稼げる、と。蕨姫花魁よりも更に上に行くかもしれないと。
『それでは』
「うん、お休み。明日もよろしく頼むよ」
旭は自室に戻り、布団を被る。
『はぁ、疲れた………』
鳴柱・稲妻Aは疲れ切った顔でそう呟いた。
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fruit - 作品に文句を付けている訳では無いんですけど、桑島さんって、お亡くなりになられていませんでしたっけ。 (2021年8月29日 7時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
李猫(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです。 (2021年2月17日 9時) (レス) id: 893699292a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななこ | 作成日時:2020年12月25日 20時