・ ページ2
喜多見「MERの喜多見です。駒場さん現場の状況教えてください」
駒場「こちら駒場。映像を送る」
現場の映像が送られてきた。そこには既に即応部隊が到着しており、辺りは騒然としていた。
『喜多見チーフ、トリアージは私が』
喜多見「ですね。現場に到着したら俺と音羽先生、A先生でトリアージを行います。ミンさんタグをそれぞれ10用意しておいてください。夏梅さんは蘇生セットとAEDの準備、比奈先生は……」
と、工場が再び爆発した。私達は映像を凝視する。
ミン「これ、中規模じゃなくなってますよね？」
弦巻「大規模医療事案なんじゃ……」
蔵前「喜多見チーフ、どうしますか？」
喜多見「どうするもこうするも。俺達は目の前の命を救うだけです」
MER「はい！」
音羽「………」
『………』
喜多見チーフはいつも通りに指示する。それを睨むかのように見つめる音羽先生。何故この人はいつも喜多見チーフを睨むのか。厚労省で医系技官と言っていたっけ。
喜多見チーフのやり方が気に入らないんだろう。
それでも私は、喜多見チーフに着いていく。
ーー現場ーー
喜多見「A先生はあちらを！音羽先生は入口付近を、俺は奥に行きます！」
『了解！医師のAですー！大丈夫ですかー！』
音羽「医師の音羽です。手握れますか」
作業員にトリアージをしていく。
『………っ、』
弦巻「A先生？どうしました？」
この現場………
ーーメアリー！ロイ、しっかりして！！ーー
アメリカにいた時の、一番酷かった現場に似ている。あの時も工場の爆発事故だった。100人以上が犠牲になり、私の同僚も巻き添えをくらった。
ドンッッ
MER「っ！？」
『っ、！！』
再三の爆発。しかも規模が大きい。あの時の事を思い出し、私は目の前が真っ暗になる。
音羽「A先生！」
『はっ……、音羽、先生……っ』
音羽「大丈夫ですか？」
『はい、大丈夫です。引き続きトリアージを……』
喜多見「いえ。トリアージは俺と音羽先生でやるので、A先生は比奈先生の手助けをして下さい」
『しかしっ！』
音羽「倒れた所で、周りの迷惑になるだけだ。行きましょう、喜多見チーフ」
喜多見「えぇ」
『……っ、』
走り去る2人の後ろ姿を、私は黙って見つめていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 391人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
未夢亜(プロフ) - 初めまして、楽しく読ませていただいてます。続きがすごく読みたいです！待ってます！ (1月25日 1時) (
レス) id: b00b6f5c90 (このIDを非表示/違反報告)
�貊鐺� - 物語パート2も一気に読んじゃいました。 これで終わりんでんすね。。。 物語の続きはないのでしょうか？ 沢山の、いやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでしたm(._.)m (2023年4月28日 3時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
�貊鐺� - 物語読んでいて疑問に思ったのですが。。。 ･ページ28のここの部分 3人でオペをすること数分。赤ちゃんの姿が見え始めた。 もう少し この3人って誰のことですか？ 音羽先生と主人公ちゃんですよね？ 後1人は誰なんでしょうか？ (2023年4月28日 3時) (レス) @page28 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
�貊鐺� - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 ・ページ25のここの台詞 『音羽先生、○○←名前です。赤ちゃんも、文乃さんも、音羽先生も、天沼さんも、涼香も。全員必ず助けますから』 これも正しくは彩乃さんも、ではないんでしょうか？ (2023年4月28日 3時) (レス) @page25 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
�貊鐺� - 物語読んでいて疑問に思ったのですが。。。 同じく･ページ24のここの部分 千住さんがエレベーターから戻って来た。どうやら無事袋を渡してくれたそうだ。 これ千住さんは袋ではなくめ酸素吸入器？を渡しに行ったのでは？ (2023年4月28日 3時) (レス) @page24 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななこ
| 作成日時：2021年10月16日 10時
