ﾀﾋを覚悟したのに、何故かサンズさん達はモブを守ろうとする。<8>【 Undertale】 (ページ46)

今日:1 hit、昨日:25 hit、合計:63,217 hit

396:我慢の子ページ46

A side

『ッウワッ!!』

私はエッジと話している最中に
急に体が浮き上がり、
マスタードの側まで飛ばされた。

彼はイライラとしながら何やら箱から薬瓶のような物を取り出している。

マスタード「...見せろ。」

私はマスタードの方に手を差し出した。

見るの怖かったから視線をそらしていたけれど、
掌はバックリと裂けていた。
傷口からは血がポタポタと垂れて、
開いたら骨が見えそうなその有り様に、

私は目眩がして自分の手から目をそらした。

マスタード「...普通のニンゲンなら気絶する位
痛ぇはずだけどな、
まぁテメェは〔あの野郎〕の血が入ってんだし
もげても平気なのか？」ﾆﾔｯ

『そんな訳ないじゃないですか!!
痛いのは大嫌いです。』

マスタード「...ヘイヘイ、ほら手引っ込めんな。
縫えねぇだろ！」ｸﾞｲｯ

『え!?ぬ、縫う!?

....まさか....まさか掌を...!? 』

マスタード「ぁあ？他にねぇだろうが。」

マスタードは面倒そうに針と糸を用意している

イヤイヤイヤムリムリムリムリ!!!!

『嫌です離して下さいこんなの唾でも付けておけば治りますから!!!』ｵﾛｵﾛ

マスタード「...へぇ、そうなのか。」ﾁﾗｯ

『は、はい!だかr..』ｶﾞｼｯ

エッジ「そんな子猫のように暴れたら
怪我をするぞ！我輩が居てやるから我慢しろ。」

『え.』

マスタード「口閉じてねぇと舌噛むぜ」ﾌﾞｽｯ

『イッギャァァアアアッ!!!!』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

.....ズキズキ.....

『....ゥゥッ....』

エッジ「...フム、このパズルは少し難解だな。」
ﾊﾟﾗｯ

マスタード「ボスーコーヒーでいいかぁ」ｶﾁｬｶﾁｬ

激痛と針が体を通る恐怖で絶叫し、
私は疲弊していた。
今は包帯を巻かれて動かせない手を
恐る恐るさすりながら先程の光景を思い出さないようにしている。

.....針はムリ....注射もキライだ....!

そんな疲れきった私を横に置き、
エッジは趣味だと言う
パズルの解読に勤しんでいる。

マスタードはと言うとエッジにコーヒーを淹れるらしく、キッチンで何やら準備を始めた。

私は手伝おうと思いソファから降りようとしたが、
エッジがパズル雑誌に目線を向けたまま
私の前に手を出してきた。

エッジ「お前は手が治るまでキッチンには立つな、
いいな。」

『..は、はい。』

マスタード「...俺にもそんぐれぇの気遣いあってもよくねぇか兄弟？」ムッ