ﾀﾋを覚悟したのに、何故かサンズさん達はモブを守ろうとする。<8>【 Undertale】 (ページ42)

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392:彼等に〔嘘〕は通じないページ42

A side

『はい、私はこの世界のニンゲンではありません。
でも何かしに来た訳ではないですよ、
高熱でふせっていた時にトラブルに巻き込まれて、
この世界に飛ばされてしまったんです。』

マスタード「....お前何者なんだ？」

『ただのモブです。』

エッジ「ではただのモブであるAよ、
お前は一体どうやってあの化け猫をのしたのだ？」

エッジは、鋭い目付きでこちらを見つめた。

....そうだよな、

でも、あの能力の事をこの世界の〔彼等〕に
話して大丈夫なのだろうか...?

......

...........南無三

『マスタードさん、私の右目を見て頂けますか』

マスタード「ぁあ？何でだよ。」

『マスタードさんなら、
見れば分かると思いますよ。』

エッジ「...愚兄、」ｸｲｯ

マスタード「.....チッ、わあったよ!
見りゃいいんだろうが!!」ｲﾗｯ

マスタードは
イライラとしながらこっちに歩いてきた。

でも、先程より少し警戒しているようだ、
私から距離を空けて立ち止まった。

『...私浮いてるのでそこからじゃ遠いかと、』

マスタード「...何かしやがったら
ただじゃおかねぇからな。」ｷﾞﾛｯ

マスタードはそう言うと、
私の目の前まで来て右目を覗き込んだ。

マスタード「......?別に何も....っ!?」ｸﾞｲｯ

『う"ぐっ』

事も無さげに呟いていたマスタードは、
次の瞬間目を見開いて私の顔を両手で掴むと、
自分の方にグイと近づけた。

....く....首の骨が変な音してるッ...!!

マスタード「おいおい、
こりゃどういう事なんだ!?
何でお前の右目にガスターの魔力があんだよ!」

『..ｳｸﾞｯ..それが色々あり..まし..ﾃ...ｸﾙｼｨ』

マスタード「その色々を話せ今すぐにだ!!」ｸﾞｲｯ

『..ｸﾞｴｯ』ﾋﾟｸﾋﾟｸ

エッジ「これだから科学オタクは手に負えんのだ、
Aがﾀﾋんでしまうだろうが馬鹿者が!!」
バキッ

マスタード「..ヴッ!」バタンッ

『...ｹﾞﾎｯ.ｹﾞﾎｯ..!』

エッジはムスッとしながら怒鳴りつけると、
マスタードに華麗にチョップを食らわせた。

エッジ「フム...A、
その右目には事情があるようだな?
下ろしてやるから話せ。
どのみちお前には選択肢などない。」

....仕方ないか...

私は少し悩んでから
チョップの痛みに悶えるマスタードと、
こちらを静かに見つめるエッジに向き直った。

『...分かりました、お話します。』