ﾀﾋを覚悟したのに、何故かサンズさん達はモブを守ろうとする。<8>【 Undertale】

390:掌の傷は浅くない... ページ40

A side




狼男「まあ、俺はお前がフウに危害を加えないか
を見極めに来ただけだ。
ニンゲンを友人だなんてとんでもねぇと思ったが、
フウの気持ちも分からなくはねぇな。
さて、俺は行く！またなA!」シュンッ



『あ！あの、
助けていただいてありがとうございました！』



ふと下を見ると
化猫はもう完全に伸びている。
加えて
一番最初に会った時より圧倒的にボロボロだ。

尻尾の骨抜いてあげたい...

家の猫だったら私発狂してるよ。


私は哀れみの面持ちで化猫を眺めながら
エッジ達の方へと視線を移した。



エッジ「...ハッ....フンッ..!!」ｼｭｯｼｭｯ



マスタード「.....ｳﾞｯ」ﾁｰﾝ



...えマスタードどうした...

何かちょっと見ない間にやつれてないか..?




『...あの、エッジさん』



エッジ「...フム、こんなものか。
ム？話は済んだのか。」


『はい、それでその、
下ろして頂けると助かるのですが..』



エッジ「....フム、愚兄お前はどう思う。」



『...え』



マスタード「..ｲﾃﾃ...俺なら下ろさねぇ、
逃げられたら面倒臭ぇし」



.....はい..？





『...あの、だからさっき逃げたのは..』




マスタード「ボス、とりあえず帰るぞ。
コイツには聞きてぇ事がある」




エッジ「ふん、貴様に言われなくとも元より
そのつもりだ！」




『...え..私このままですか....
あ、化猫さんはどうするんですか、
彼気絶しちゃってますけど、』




エッジ「ん？
当然コイツはまた牢獄に戻ってもらう。
何だ、
不満なら今この場で コロ してもいいが、」


『!?...い、いえ、
彼は牢獄に戻る方がよいと思います。
一族がいると聞きましたし、
万が一、化猫さんの仲間が報復に来るとなったら
エッジさんの手を煩わせる事になります。』




エッジ「...フム、それもそうだな。
A、貴様は賢い子供だな。」



『....どうも』




私はチラリと化猫を見た。

正直 コロ されかけた癖にこんな事を思うのは
綺麗事なのかもしれないが、

私はこの化猫がﾀﾋぬ事を望んでない。


マスタード「he、
お前お人好しにも程があんじゃねぇか？
この手だってコイツにやられたんだろ、」ｽｯ



『!!イタッ』


マスタードが、言いながらふいに触れた手に
激痛が走った。






....あれ、私...



また怪我してたの忘れてた...







マスタード「...ボス行くぞ。」ﾋﾟﾝｯ




エッジ「ふん、我輩に指図するなど1000年早い」
ﾋﾟﾝｯ

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