ﾀﾋを覚悟したのに、何故かサンズさん達はモブを守ろうとする。<8>【 Undertale】

384:隠れても無駄 ページ34

A side







『..ハアッ...ハアッ...ハアッ...!!』ﾀｯﾀｯﾀｯ



フラフラとする頭で、
私は今必死に走りながら

コロ されない言い訳を考えていた。


何とか良い言い訳を思い付かなきゃ
私に明日は無い!!


最悪出会い頭に コロ されるか。

もしくは逃げられないよう足を切られるか...


または...


考えただけでゾッとするような
惨劇が脳裏を過ったが、

どのみちあのエッジから逃げ切れるとも思えない。


第一、彼等は瞬間移動が使える。



私がどれだけ遠くに逃げてもきっと直ぐに目の前に
回り込まれるだろう。



私はいい加減走りきった所で、
酸欠になった肺に酸素を入れようと
地面に膝をついて深呼吸を繰り返した。


『..ハァッ...ハアッ...ウッ!』ｽﾞｷｯ


頭の傷もズキズキと痛む、
先程のバトルに加えてこれだけ走ったから
包帯がズレて傷が開いてしまったのだろう。


それと、すっかり忘れていたが
掌からの出血も凄い!!

ニンゲンはアドレナリンが出過ぎると
興奮状態になり痛みが感じにくくなるらしいが、

グッサリいった掌が
今になって泣きそうな位痛くてたまらない!!



それに、これだけ出血してると他のモンスターに
見つかってしまいそうで、

私は屈んだ姿勢のまま、
ソッと茂みの中に身を隠した。



『....さてどうしよう...』




そもそもエッジやマスタードは、
物々交換の品物として私を拾ったのだ。

食料や酒は家にあるとエッジに言えば、
追いかけて来たりしないかもしれない。



それでも私を捕まえようとしてきたら、
さっきの能力を使って
エッジを投げ飛ばして逃げる....

のは自滅行為だよな...



ーーーーーーガサガサッーーーーー




『ﾋｯ!?』ﾋﾞｸｯ




も、もう見つかった....!?




化猫「ああ、ここに居たぁ!
我は鼻がきくから
血の匂いで分かるんだよぉ」ニタア




『な、き、気絶してたんじゃ!?』



まさかの化け猫!!

これは本気でまずい！
エッジから離れるんじゃなかった...!



化猫「なあお嬢さん、正体は何なのさ?
ニンゲンじゃないんだろう？」




『だから、私はただのモブです!』ｽｯ


あまりに近い距離にいたから、
もうヤケになって家にいた猫と同じように
顎を撫でてやった。


化猫「ああさすが強いだけある!!
何でもお見通しだぁ！」ｺﾞﾛｺﾞﾛ



『あの、出来ればもう戦いたくないんですが、』



化猫「ｺﾞﾛｺﾞﾛ..ん?戦う？
まさかまさか!
我はお嬢さんに服従したんだよぉ!」ニタア

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