ﾀﾋを覚悟したのに、何故かサンズさん達はモブを守ろうとする。<8>【 Undertale】 (ページ33)

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383:全力疾走ページ33

NO side

『エッジさんごめんなさいっ！』ダッシュ

エッジ「む？な、おい貴様!!
何処へ行くつもりだ！」ﾋﾟｷッ

話していたかと思うと、
Aはほんの一瞬フウの方を見た後、
突然と全力疾走して森の中へと逃げて行った。

エッジは少しイライラとしながらも
走る事はなく、
Aの走って行った方へと歩いて行く。

しかしそこで子狼達の方を向くと、

ーーーーーーピンｯーーーーーー

ーーーーーーズカッドガッーーーーー

子狼達を取り囲むように骨を出現させた。

エッジ「お前達の処分はAを連れ帰ってからだ。そこで大人しくしていろ。」

エッジはそう言い残すと、
今度こそ瞬間移動で消えていった。

子狼「....なあお前どう思う」

子狼「...?何がだよ、
それより早くフウを手当てしねぇと！」

フウ「.....A」

狼男「よう、無事かお前達!」ｶﾞｯ

狼男はエッジが出現させた骨を
掴むと思い切り引き抜いた。

本来抜けるはずは無いのだが、
狼男の馬鹿力は相当のようだ。

子狼「!親父遅ぇよ!!フウが怪我したんだ！」

子狼「父さん、ロイヤルガードが帰って来る前に
家に帰ろう、早くフウを手当てしないと。」

子狼達の言葉に、
狼男はしゃがみこんでフウを見た。

狼男「...フウ、大丈夫か?
悪かったな遅くなっちまってよ。
その怪我は誰にやられた、
まさかあのガキがやったのか。」

フウ「!?ち、違う！違うの父さん!!
Aはそんな事しない！」ｶﾞｼｯ

子狼「!?ど、どうしたんだよ？」

子狼「...あのニンゲンに情が移ったのか？」

狼男「.....フウ、
母さんをﾀﾋなせたのは他でもない、
あのガキと同じニンゲンなんだぜ？」

狼男はフウを抱え上げながら、
諭すようにそう言った。

フウ「分かってるよ、父さん。
でも、Aは優しい子なの!
危険な目にあってまで私達を助けてくれた。
命の恩人に牙を向けるなんて私には出来ない！」

その必死の言葉に、狼男は動揺した。

フウは狼男にとって可愛い一人娘だ、
だからこそ、どんな手を使ってでもフウのLVを
上げようとして、弱そうなニンゲンの子供を奪い返そうと躍起になっていたのだ。

狼男「...ならお前はあのニンゲンを。

Aをコロすつもりは無いんだな？」

フウ「...ない、ごめんなさい」ｼｭﾝｯ

狼男「.....はあ、
お前達先に戻ってろ。

でもいいか、
この事は他のモンスターには絶対に言うなよ!!」
シュッ