ﾀﾋを覚悟したのに、何故かサンズさん達はモブを守ろうとする。<8>【 Undertale】 (ページ20)

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370:お互いの役目ページ20

NO side

MustardはAの頭の傷を見た。

石か何かに頭を打ち付けたか、
投げつけられたかでパックリと裂けている。

Mustard「...消毒したら、包帯で固定して
様子見るしかねぇか。」

傷の回りについた汚れを拭き、
消毒液を染み込ませたタオルで回りを消毒し、
ガーゼを当ててから包帯を頭に巻いていく。

固定が済んで、
Aの頭を
ソファのひじ掛けに置いたMustardは、
ホッと息をつく。

Mustard「...今出来んのはこのくらいか、
あとはこのガキが目が覚めたら
どっかのモンスターと物々交換すりゃいい、
ボスの機嫌もちったあ良くなんだろ。」

やっと看病から解放されたと言わんばかりに、
Mustardは大きく背伸びをした。

時計に目をやると、そろそろ昼の時間だ
早く支度を済ませないと、
Edgeは今日の午後から
出かける予定があったのだ。

それを思い出したMustardはまた、
うんざりと言う顔をする。

Mustard「....はぁ、面倒臭ぇけど、
またどやされんのは御免だからなぁ」ｶﾞｼｶﾞｼ

Mustardは頭を掻きながら
のそりと気だるそうにキッチンへと向かった

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ーーーーーーカチャカチャッーーーーー

Edge「...まだ目が覚めんのか。」ｶﾁｬｯ

Mustard「あぁ..ﾓｸﾞﾓｸﾞ..その内覚めんだろ。」ｺﾞｸｯ

Edge「ふむ、では出掛けてくるぞ、
よいか愚兄、
そのニンゲンをしっかりと見張っていろよ。」ｽｯ

Mustard「...ヘイヘイ、ボス。」ﾋﾗﾋﾗ

Edgeは食事を早々に済ませると、
身支度をして出て行った。
アズゴアの命令により
ロイヤルガードとなってから、
彼は仕事漬けの毎日だ。

なので、家の事はもっぱらMustardの仕事だった。

Mustard「...さて、腹もふくれたし
昼寝してから木を切ってくるか。」ｸﾞｸﾞｯ

そう言ってから、
いつも昼寝をしているソファに目を向けて
彼はため息をついた。

Mustard「...チッ..そう言や、
コイツが居たんだったな。」

MustardはAの側まで来ると、
額に指を当てた。
先程よりも体温が下がって来ている。

居間には、
暖炉からパチパチと木のはぜる音だけが響く。

Mustard「...部屋だと寝過ぎちまうな。
つい昨日も、
アイツにぶん殴られたばっかだ、

...だりぃけど、木を切ってくるか。
んな直ぐ動かねぇだろ。」ｽｯ

Mustardは一人そうぼやくと、
斧を持って
気だるそうに外に出ていった。