ﾀﾋを覚悟したのに、何故かサンズさん達はモブを守ろうとする。<8>【 Undertale】 (ページ18)

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368:ニンゲンの価値ページ18

NO side

Mustard「...しっかしコイツ、
この大雪の中こんな薄着で
森の中で何してやがったんだ、
ニンゲンってのは寒いと凍死すんだよな？
ま...俺には関係ねぇか。」

Mustardは今日、
弟から食材の調達を言い渡されていたが

生憎どの店にも目当ての食材は無く、
帰ったらどんな仕置きが待っているやらと

本心気が気では無かった。

そこに、ふと複数のモンスターが森の中へと入っていくのが見えたので、
こっそりと後をつけたら
ニンゲンの子供を狩ろうとしている場面に
出くわしたのだった。

ーーーーーガチャｯーーーー

Edge「.....遅いぞこのろくでなしめ。
チーズを買ってくるだけでどれだけ時間がかかっていると思ってる!」

Mustard「hehe、そう怒るなってボス。
チーズがどこも品切れでよ、
だがその代わりいいもん拾ってきたぜ。」ﾄﾞｻｯ

Mustardが無造作に地面に先程のニンゲンを
落とす。

すると、
頭に積ったままだった雪は
室温と体温で徐々に溶けていき、

真っ赤な顔をしてうなされているAの顔が
見てとれるようになった。

Mustard「....あ?コイツ熱あんのか」

生きていれば金になり、
コロせばLVになるニンゲンは、
この地下世界では割りと需要が高かった。

あらゆる取引でも使える上に子供だった事もあり、
懐柔しやすいからと
ボスに土産として持って帰っては来たが、

Mustardは別にAが
そのままﾀﾋんでも良かった。

たが、
変な病でもあったらそれはそれで困ると思い、
Aを足で弾いて上を向かせる、

『.....ゥッ』

Edge「...ニンゲンの子供何ぞ連れてきて
どうするつもりだこの愚兄。」ｷﾞﾛｯ

Mustard「コイツを欲しがるヤツなら
たんと居るだろ。
生きてりゃ引き換えにありったけの酒と食料を
ふんだくれるからな。
ボスだって〔コック〕になって
ラザニア作り放題だぜ？」ﾆﾔｯ

Edge「ふむ、...なるほどな、
愚兄にしては考えた方か。
しかしその子供は頭に怪我をしている上に
見るからに高熱のようだぞ。
どうするつもりだ。」

Mustardは、
Aの額に指を当てると、
何やらブツブツと呟き始めた。

Mustard「....ざっと39度ってとこか、
このまま行けば肺炎を起こしてﾀﾋぬな。
あぁ、扁桃腺も腫れてるみてぇだ喉が..」

Edge「...何?」ﾋﾟｸｯ

Mustard「あ？いやだから扁桃腺g..」

Edge「とっとと治療しろ愚兄、
どのみち治らなければ使い道はない。」