399:寒い夜にはコレ ページ49
A side
私がシャワーから出ると、
エッジはタオルを持って浴室に入って行った。
マスタードはキッチンで後片付けをしている、
マスタード「これ終わったら包帯巻き直す、
お前はこれでも飲んでろ。」スッ
そう言って差し出されたのは
マグカップに入った熱々の赤い飲み物だった。
顔を近づけると、ブワッと香りがする。
...これは...
『...ホットワインですね。』
マスタード「ああ、今日は吹雪も強いからな、
ニンゲンのお前じゃ寝てる間に体温を奪われる。
コイツで体温めてさっさと寝ろ。」
...まさか、こんな形で飲酒できるとは...
私はしばらくホットワインを眺めてから、
少し口に含んだ。
...ああ、久しぶりだぁぁ。
『....美味しい...』ウットリ
マスタード「he、その年で酒が旨いときたか。
お前将来は酒豪になれんじゃねぇのか?」
『マスタードさんは
普段は何を飲まれてるんですか。』
マスタード「ぁあ?俺はもっぱらこれだな。」スッ
彼がそう言って見せてくれたコップには、
緑色のお酒がなみなみと入っている。
...まるで水のようにタップリと入れてるが、
この匂い....
『...まさか、これマティーニですか?』
マスタード「...お前詳しいな、
そうさ、俺は飲む時はこれって決めてんだ。」
『...でもマティーニって濃いですよね、
そんな水みたいにガブガブ飲むものじゃ...』
そう言ってる間にマスタードは
緑色のマティーニをグビグビと飲むと、
こちらに来て包帯を巻き始めた。
マスタード「お前にどうこう言われる
筋合いはねぇ、いいか。
それ飲んだら二階の部屋に行って寝ろ、
もし起きてやがったら床で寝かすからな。」ジロッ
『..わ、分かりました。』
マスタードはそう言い包帯を巻き終わると、
さっさと奥の部屋に行ってしまった。
...全くとりつく島もない。
私は残りのホットワインを飲み干し、
少しフラフラとしながらマグカップを
キッチンに置くと二階に上がった。
マスタードの部屋に入ると、
そっとベッドに腰かけた。
『...はぁ、疲れた...』ため息
こうも色々ありすぎると体もそうだが、
脳ミソがその内キャパオーバーで破裂しそうだ。
ただのニンゲンには到底起こり得ない事が
毎日おきる。
....フウの傷は大丈夫なのだろうか...
今度狼一族に会えたら聞いてみよう。
私は、ほろ酔いで睡魔が襲ってきたので、
マスタードの言う通り
布団に入り瞳を閉じた。
85人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
安い麦茶( ^-^)_旦〜 - これでも兄弟なんだよなぁ。Fell兄弟。 (2022年10月8日 9時) (レス) @page40 id: 7220adac43 (このIDを非表示/違反報告)
Murder(プロフ) - ワオ。同化。。化猫恐ろし (2022年10月7日 16時) (レス) id: 4f353dd96c (このIDを非表示/違反報告)
EDD♚ - えっ………ええええええ⁉(なんだこいつ) (2022年10月7日 12時) (レス) @page36 id: 1e11c6997e (このIDを非表示/違反報告)
安い麦茶( ^-^)_旦〜 - 尻尾、太いのかな?触りたい。 (2022年10月7日 7時) (レス) @page35 id: 7220adac43 (このIDを非表示/違反報告)
シャルロット君 - あの化猫が服従!?!?( 'ω')ギャァァァァァァ!いいね、モフりてぇ… (2022年10月7日 6時) (レス) @page35 id: 7e7a54307b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒猫軍曹 | 作成日時:2022年9月30日 23時