ﾀﾋを覚悟したのに、何故かサンズさん達はモブを守ろうとする。<8>【 Undertale】 (ページ25)

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375:豹変するページ25

A side

狼男「..へ...へへ、お前そりゃねぇだろ？
俺はテメェの要望通り、酒も肉も野菜も
ありったけ持ってきてやったんだぞ。
それに、お前が俺以外にも声をかけてんのは
知ってるんだぜ？
なあ頼むよ、俺にはそのニンゲンが必要なんだ！」

胸に青い骨を突き立てられた狼男は、
突然人？が変わったように焦りだした。

Mustard「...he、出直してきな犬ッコロ。
俺は今、せっくの昼食を邪魔されて
虫の居所が悪いんだ。」

マスタードはそう言うと、
またサンドイッチにかぶり付いた。

...さすがこの世界を渡り歩いてきたサンズだ。

肝が座ってらっしゃる。

私がマスタードの立場なら緊張で
飲み込もうとしたサンドイッチがリターンするな。

狼男「......そうかよ、
こうも下手にでて跳ね返されるとな。
お前よ、マスタード。
俺はモンスターのよしみで穏便に済まそうとしてやったんだぜ？
素直に受け取っときゃいいものを。

いいかそのニンゲンのガキは...

俺の子供達が先に見つけたんだよ」シュッ

ーーーーー・ガシャーーンッ・ーーーーー

『!?え何..ウグッ!』ｸﾞｲｯ

狼男の言葉を合図にしたかのように、
左右にあった窓が突然粉々になり

飛び込んで来た狼達によって私は

あっという間に外に連れ出されてしまった。

Mustard「....チッ..さすが犬だな、
チョロチョロ動き回りやがって。」ｷﾞﾛｯ

子狼「...よお骨野郎、
さっきはよくもやってくれたな。」ｷﾞｯ

子狼「コイツは元々俺達が見つけたニンゲンだ。」

子狼「....LVを貰うのは私なの!!」ｷﾞｯ

Mustard「hehe!そうかお前ガキがいたのか？
どうりで、
お前に似て馬鹿そうだと思ったぜ！
だがいいのかよ、
お前等の親父は今..」

狼男「ふん...舐めるなよスケルトン。」ｸﾞｯ

狼男は、そう言うなり自身を貫いている
青い骨に手をあてがうと、
一気に引き抜いた。

狼男「骨野郎、大人しく交換に応じろ。
だがヤり合うってんなら俺が相手になるぜ。
おい、お前達は行け」ｻﾞｯ

私を担いだ子狼達は、
狼男の言葉に一目散に走り出した。

『!?は、離して!』ｸﾞｯ

子狼「おい暴れたら足を切断するぞ」ｷﾞﾛｯ

『...っ』ﾋﾞｸｯ

....イヤイヤでもこのままじゃ
どっちにしてもﾀﾋぬ....!

....何か....

......何か考えないと....!!

子狼「お前は住みかに連れてってから始末する。
諦めて神様にでも祈りを捧げとくんだな。」ﾆﾔﾘ