ﾀﾋのうとして色々あってやっと皆の記憶を消し飛ばしてリセットしたと思ってたのに、あの子は覚えていた。<16>【 Undertale】

760:それは彼女に突きつけられた ページ10

A side










―――――――ドサッ――――――――









『...イ.....イタタッ...』







グラリと視界が歪んで




途端、私は地面とこんにちわをした。







したたかに打ち付けた腰を撫でながら顔を上げると





真っ暗で何も分からなかったが、


段々と目が慣れてきて、

そこが室内なのだと分かった。








サンズ「...おっと、he、悪い悪い。

大丈夫か？

あのミラーの体を乗っ取ってるヤツ、
ありゃただもんじゃ無さそうだったしな、

とりあえず避難させてもらったぜ。」ｽｯ







サンズはそう言うと、
私に向かって手を伸ばしてくれる。






『...ありがとうサンズ....』ｽｯ





私はその手を取って立ち上がったが、


まだ実感が沸かずにいた。









....メアがミラーの体を利用して現れた事も


もちろん驚いたが


















彼も私の事を記憶していた事が一番驚いた












....幽体や、思念体には




そもそもリセットが通用しない....


とかあるか...?








実際、幽体であるナプスタは

リセットを認識しているだけでなく覚えていたし





それにあの子は気になる事も口走っていたな















ナイトメアが大変ってどういう事なんだろうか..












『はぁ....もう頭がグチャグチャだ...』ため息







サンズ「...だろうな、
ま、とりあえず落ち着きな、今電気つけるよ。」







サンズはそう言うと、

慣れた手つきで室内を移動している。








やはり、ここは彼の家か。









――――――――カチッ―――――――――










――――――――パッ―――――――――










突如として煌々とついた電気に、

私は思わず目を細めた。












...まさか...また帰って来るとは思わなかった











私はそう思って、


明かりに慣れてきた目で室内を何気なく見回した












すると
















部屋の隅に


















もう〔あるはずのない〕
















『.......ぇ.』














シロのベッドが見えた。

















サンズ「...さて、これからどうするかね。」ﾌﾑｯ








そう呟くサンズの言葉も、



今の私の耳には届かない










私はフラフラと、

シロのベッドの側に歩み寄る。




近くで見ると、その部分だけが白黒になり、


昔のテレビのようにザーザーと砂嵐が舞っている









『.....なぜ....消えてないの....』ﾌﾙﾌﾙ

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