ﾀﾋのうとして色々あってやっと皆の記憶を消し飛ばしてリセットしたと思ってたのに、あの子は覚えていた。<16>【 Undertale】

792:荒れ狂うMonsterchild..? ページ42

A side









アルフィスと他愛ない話をしていると突然



町の方から物凄い爆音が鳴り響いた。



咄嗟に視線をやると、


アンダインが向かって行った方向の家の一つが



爆風で吹き飛んでいるのが見える。








アルフィス「な、何なのどうしたの！？」ｵﾛｵﾛ






『...もしかして、戦姫がキレたとか..』







...いくらモンスターって言っても、

子供が家を吹き飛ばすなんて想像できない。




だが、アンダインなら話は別。


何せ彼女は

自分の家を何度も燃やしているからだ。







アルフィス「ま、まさか！

いくらアンダインでも、
子供相手にあそこまで暴れたりしないよ！」ﾌﾘﾌﾘ





『..それもそうか....なら、

何かがガスボンベにぶつかって引火したt...』ﾊｯ








...いや待て、今家一件が爆散したんだよな...?










そもそもの話..その子供は大丈夫なの..!?














―――――バァァァアアアンッ――――




―――――――ガシャァァアアアンッ――――――






アンダイン「っ..ぇえい貴様、いい加減にしろ！

静まらなければ本当に攻撃するぞ！」ｼｭｯ










その、

鼓膜がビリビリと震える程の大声に


驚いて目を凝らして見ると、


アンダインは爆発のあった家の向かいの

屋根の上に飛び乗っていて、

下方を睨み付けながら何やら怒鳴りつけていた。










＊＊＊「...クククッ、

全く、どこの魚類もうるさくて叶わねぇなぁ？」











煙立つ、ガレキの山と化した家の中から


アンダインを嘲り笑うような声が響き渡り



それは、丘の上にいる私の耳にも入ってきた。











...何か、


子供とは思えないセリフが聞こえたぞ...






砂煙のせいで姿は確認出来ないが、








...まさか、今の声の主が例の子供...?








確かに声は若そうだったけど.......でも










子供ってのはこう、






もっと純粋で無垢でキレイな生き物だろ...











『っあ、純粋で思い出した...

パピルスは何処だ...?』ｷｮﾛｷｮﾛ







さっきのアルフィスの話だと


暴れん坊の子供を止めてくれていたはず









...ま、まさか...





あのガレキの
下敷きになっているとかじゃないよね!?









アルフィス「あれ、そういえば居ないね？

でも、彼は不ﾀﾋ身だから大丈夫よ！」ﾆｺｯ











いやいやそういう問題じゃない!



あの子に何かあったらお兄ちゃん大暴走よ！？

793:ガレキに埋もれた布の正体は→←791:風の子アンダイン

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す