ﾀﾋのうとして色々あってやっと皆の記憶を消し飛ばしてリセットしたと思ってたのに、あの子は覚えていた。<16>【 Undertale】

785:袋のネズミ ページ35

A side










その




アンダインの雄叫びが聞こえた瞬間







――――――シュバッシュバッ―――――――






―――――――ザバーンッ――――――――





カロン「おっとっと〜！」ｸﾞﾗｯ








カロンが乗っていた船の前に突如


青い槍が地面から何本も現れて、

船を川の中腹まで押し出してしまった。





慌ててカロンの方を見ると、

上に乗っていた彼はバランスを崩したが、

手に持っていたオールを
水面に巧みにくゆらせながら体勢を直して

何とか振り落とされずに済んだようだ。







カロン「お〜危機一髪でした〜！」





『...良かった..』











..がこっちは絶賛危機一髪中だけどな...












カロンの方から、

声のした岩の上へと視線を移すと、




そこには予想通り、アンダインが

青い槍を握りしめて仁王立ちしていた。










....彼女は高い所が好きだな、







オリジナルでも洞窟の上に立っていたし




..ゲームではカッコいいシーンだったけど





今、リアルでこの立ち位置は恐怖でしかない！











『..これはアンダイン様、
挨拶もせずにすみませんでした、

何分..急いでおりましたのd..』





アンダイン「まず貴様の顔を見せろ、

話はそれからだ。」ﾁｬｷｯ






彼女はそう言い手に持っていた青い槍を
此方に向けて睨み付けてきた。










...まずい雰囲気だな..








『ま..待って下さいアンダイン様、
私は決して怪しい者ではありません。
今日は
ﾀﾋ神様のお使いでトリエル様の所に..』






アンダイン「生憎と、
私はごたくは好きではない。

いいから黙ってそのフードを取って顔を見せろ。
見せられないのなら敵と見なして攻撃する！」ｷﾞﾛｯ











おいおい勘弁してくれ...










私は万事休すのこの状況に

ただただ後ずさりをするしかなかった。












その、狼狽える私の様子を見たアンダインは


それ見た事かとギラリと瞳を輝かせ


ニカリと怪しく笑いかけてきた。








アンダイン「そうかそうか、
安心しろフード女！
そんなに自分で取るのが嫌なら..」ﾋﾟﾝｯ









―――――――シュバッシュバッシュバ――――――







――――――ジャキジャキッ――――――









『!?』ﾋﾞｸｯ








私の回りを青い槍が取り囲む












アンダイン「私が優しくひきはがしてあげる」ﾆｶｯ











『け、結構ですぅぅうう！！』ﾀﾞｯｼｭ

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