ﾀﾋのうとして色々あってやっと皆の記憶を消し飛ばしてリセットしたと思ってたのに、あの子は覚えていた。<16>【 Undertale】

781:おじいちゃんの知恵袋 ページ31

A side









私はトリエルから貰った水を一口飲んだ







『....水美味っ...』








コンビニの天然水や

水道水何かとは比べられない味だ....




山歩きで疲れた時に飲む


湧水の味...とでも言えばいいかな、


言葉にしようとしても説明しにくいが、



体に染みるような、美味しい水だった。






トリエル「そう？なら良かった、

ここのお水は治癒効果もあるのよ。」







....へぇ、そう言われて見れば、

体の節々にあった疲労感から来る痛みが

癒えたような気がする。





『...ありがとうトリエル。もう大丈夫だよ』ﾆｺｯ




トリエル「良かった、
それじゃあ少し待ってて、
今、美味しい紅茶を淹れて持ってきますからね。」ｽｸｯ





トリエルはそう言うと、

花畑の奥の方に向かって歩いて行った。







カロン「バイト中のお茶程
美味しい物は無いですよね〜！

まあこんな所、智恵の神様に
見つかったらクビになりそうですけど〜」ﾆｺﾆｺ





『...智恵の神様？』





初めて聞いたな






カロン「はい、
その神様の名前はガーソンと言って〜、

亀の姿の神様なんですよ〜」ﾌﾘﾌﾘ










.....ああ...！！...知ってる知ってる！



確か、
優しいおじいちゃんみたいな
亀のモンスターだったよな？






『へぇ、姿が亀となると、博識な方なのかな？
亀って長生きだから、そんなイメージがあるよ』






カロン「はいそのまんまですよ〜
他にも沢山神様は居ますけど、

彼の豆知識にかなう神様は
そうは居ないでしょうね〜..?」ﾌﾑｯ







......カロンや.....



『....豆知識は神の力やのうて、年の功や..』






―――――――カチャッカチャッ――――――――





トリエル「お待たせしましたー。

あら、何のお話をしていたのかしら？」ｺﾄｯ





『うん、彼から、
智恵の神様の事を教えて貰ってたんだ。』





トリエル「あぁガーソンさんね?
彼はとても博識な神様よ！

彼に野菜の鮮度の見極め方を聞いていたおかげで
スーパーでいつも新鮮な野菜を買えるの。」ﾆｺｯ




『...うん、それも博識と言うか豆知識...

ってか天界にスーパーあるんだね..』






―――――――ザッザッ――――――








＊＊＊「おいトリエル、失礼するぞ！

アズゴアが心配していたから様子を見に来た！」





――――バサッ―――――





『..!?』






その声が後ろから聞こえた直後



カロンが突然私にフードを引っ張って被した

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