ﾀﾋのうとして色々あってやっと皆の記憶を消し飛ばしてリセットしたと思ってたのに、あの子は覚えていた。<16>【 Undertale】

754:ナプスタのお誘い... ページ4

A side









ブルっち「...あ、でも

..このハンカチじゃダメだね....ごめんね..」












...うん可愛い






その透明なハンカチ持てたらなぁ、











『ﾌﾌｯ、ありがとう
その気持ちだけで十分だよ。』ﾆｺｯ









私は立ち上がって川の側にしゃがみ、

口の端から流れる血を水で洗い流した。






『!んー、流石に冬だね。

水が冷たいや、おかげでスッキリしたけど、』







ブルっち「...あ、..そうか、

...今は冬だもんね..僕にとって季節は

(見る物)だからつい忘れちゃうや...」






『?あぁ、ブルっちは幽体だから、
やっぱり寒いとか暑いとかは無いんだ？』







ブルっち「...んー、...温度は分からない。
でも、全く分からない訳じゃないよ、

...暑いとか、寒いとかの雰囲気は分かるんだ...
生きてた頃の感覚は覚えているからね。」






『へぇ、成る程。』ﾌﾑ








...まあ、こうして話が出来て、

尚且つ音楽活動も積極的にしてるし、

家もあって、もちろん生活もしているんだから、



私達の知っている幽霊と、

モンスターの世界の幽霊って、

似ているようで全く違うのかも知れないな。











ブルっち「..所で、Aは行く宛はあるの？」





『??んー、とりあえずは無いかな。

町に行って、妹のミラーの癇癪が収まるまで
隠れていようかと思ってただけだよ。』










ブルっち「...なら...ウチに来る...？」







『え、それは...

凄い嬉しいけど、遠慮しておくよ。

さっきも話したように、妹のミラーは
一度癇癪を起こすと何をするか分からないからさ』





私がそう言うと、

ナプスタは何やら不満そうに左右に揺れた。






ブルっち「...そうだよね、
僕の家になんて来たくないよね...ごめんね..」





『いやいや違う違う！全く違うからね？
私だってブルっちの家に行きたいよ!

何でもない会話したり、
お茶を飲みながらのんびりしたり、

ゴミの気分になって二人で寝転んだりしたいよ！
それは素敵な時間だろうしきっと楽しいさ！』ﾊﾞｯ








ブルっち「..Aはお世辞が上手だね..」ﾃﾚｯ







私が必死に弁解していると、


ナプスタは褒められたと思ったのか、

嬉しそうに照れながらフヨフヨと上下している。












...やめろ、また吐血しちゃうだろ。











ブルっち「僕の家においでよ...。

大丈夫、調度今日は、

新作の曲を取りにサンズも来るから...ね。」

755:君は何処にでも現れるんだね→←753:彼女は耐えきれなかった

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す