ﾀﾋのうとして色々あってやっと皆の記憶を消し飛ばしてリセットしたと思ってたのに、あの子は覚えていた。<16>【 Undertale】

780:トリエルに悪気は無かった ページ30

A side










私はトリエルに説明しながら、


被ったままだったローブのフードをたくしあげた。





...本当は顔は出さずにおこうかと思ったんだが



せっかく仲良くなれるかもしれない

トリエルとの距離は出来るだけ無くしたかった。









トリエル「え!?A、
あ..あなた、...ニンゲンなの?」驚





『うん、ニンゲンだよ。

生者のニンゲンの私がこんな所をうろついていて、
もし他の神様に見つかったら
偉い事になるからって、
カロンがローブを借してくれたんだ。』





私がそう言っている間も、


トリエルは驚きで、
開いた口が塞がらないような顔をしている。







...まぁ、普通ビックリするよな...






でもこれで、





....彼女が....

ニンゲンをキライだったらどうしようか...






カロン「あ〜女神様、彼女はただ..」



トリエル「...A」ｽｯ




『.?...何だぃっ...!?』ｸﾞﾝｯ





――――――――――――ギュッ――――――――――――――








一瞬、何が起きたのか分からなかったが、



気がつくと私はトリエルに抱きしめられていた。






トリエル「あぁ...A
ごめんなさい、下界はさぞ辛かったでしょう、
苦しかったでしょう？
あぁ、生きててくれてありがとう...！」ｷﾞｭｩｯ




『..ｸﾞｴｯ..ト...トリエル...ｸﾞﾙｼﾞｨ...』ｷﾞﾘｷﾞﾘ







トリエルにハグをされた嬉しさは一瞬だった




次の瞬間には、

トリエルの...万力のような腕力に締め付けられて

背骨がギリギリと悲鳴を上げる。









『....ｳｸﾞｯ..あれ....じ...

じいちゃん..が...手を振ってるr..』ﾁｰﾝｯ




カロン「はい女神様〜一旦落ち着きましょう〜！

Aが白目剥いてピクピクしてますよ〜！」







トリエル「！あ、あら、いけない私ったら..！

ごめんなさいね、A！大丈夫..?」ｶﾞﾊﾞｯ







トリエルはカロンに言われてから

私の状態に気がつくと、慌てて体を離した








.....スウーッ......ハーーッ......








...あぁ、....息がまともに吸える喜び.....！








『...し..ﾀﾋぬかと思った...』ｾﾞｰｯ





カロン「A、大丈夫ですか〜？」ｽｯ





『ｹﾞﾎｯ...うん、大丈夫、
ちょっとあの世の川でじいちゃんが
見えただけだから。』






カロン「いやそれ、大分ギリギリでしたね！？」





トリエル「Aお水よ!飲める？

本当にごめんなさいね..!」ﾜﾀﾜﾀ

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