ﾀﾋのうとして色々あってやっと皆の記憶を消し飛ばしてリセットしたと思ってたのに、あの子は覚えていた。<16>【 Undertale】

775:いざ行かん女神の元へ ページ25

A side









カロン「おやおや、
サンズ、従者をいじめたらいけないよ〜?」






カラス「これはいじめではないぞカロン！
俗にいう、....あれだ...えっと、

愛の鞭と言うヤツだ！ね、主？」ﾋﾟｭｰｯ





『うんうん、
分かったから、まずは吹き出てる血を止めようね、

顔に垂れててパッと見ホラーだからね？』ｽｯ











リーパー「........お前、

やけにカラスに優しいな」ｼﾞｯ






私がシロの頭から噴水のように出ている血を

持っていたハンカチで押さえていると、


リーパーが怪訝そうな顔でそういった。








『?そうかな...普通だと思うけど。』





カラス「...自分をさらった張本人を

〔普通〕心配なんてしないと思うぜ。」

















.......あー......

















『...私は..こういう性格なんだよ。

あ!そうそうカロンさん、リーパーから
渡し賃としてこの硬貨を貰ったんですけど、』ｽｯ





私は会話をすり替えようと、

先程リーパーから貰った硬貨を手のひらに乗せて

カロンの前に差し出して見せた。







カロン「呼び捨てで構わないですよ〜、

あと、その貨幣は受け取れないから
しまっておいて下さいね〜」ﾆｺｯ




『え、何故受け取れないんですか？』






不思議に思って聞くと、


カロンは突然

私の前に片膝をつき両手を広げた。






カロン「何故って、君はまだ生者だからさ〜」
ﾊﾞｰﾝｯ












....うん







カロンの中身はあれだ、

ミュージカル俳優が入ってんな。








『...じゃあ、
この硬貨はﾀﾋ者だけが使える代物なんですね?』





カロン「ん〜使えない訳でもないですが、
生者の君が
私に硬貨をくれても意味が無いんですよ〜、

ま〜その硬貨は、
君がﾀﾋ者になってからのお楽しみと言う事で、
胸ポケットにでもしまっておいて下さい！」ﾆｺﾆｺ





『...あんまりﾀﾋをお楽しみにはしたくないが、

そう言う事ならしまっておきます。』ｺﾞｿｯ







私はカロンの言う通り、

少し大きめの硬貨を左胸のポケットの中に入れた。







カロン「さあ、
ここでのんびりと立ち話をしていたら
女神がお休みになってしまうかもしれませんし〜

そろそろ行きましょうか〜?」






カロンはそう言い船の端に片足を乗せて

私に向かって手を差し出した。














........カロン、足あったんだね！！












カロン「さあお手をどうぞ！生者のお客様〜」ﾆｺｯ

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