ﾀﾋのうとして色々あってやっと皆の記憶を消し飛ばしてリセットしたと思ってたのに、あの子は覚えていた。<16>【 Undertale】

773:頼むから少し考える時間をくれ ページ23

A side








『....oh....』




カラス「ふふん、礼には及ばないぞ。
主が生命の女神と雑談している最中に
伝令をしに行った事があったからな！」ｴｯﾍﾝ







『...ちなみに、その時君は思念体だった？』




カラス「?当たり前だ、
普段は主のお側に居るのだぞ?
肉体があってはお側につけないではないか！」
ﾄﾞﾄﾞﾝｯ










....だろうな








肉体が無いからこの地図の通り







海も山も一っ飛びだったんだよね、うん納得。










....でも、もしこの地図の通りなら






相当....遠くない....?





1日でつける距離には到底見えないんだが








――――――――ガチャッ――――――――







リーパー「...兄弟の部屋にあったぜ。」ｽｯ







部屋の扉が開くと、

リーパーが、
細かく書かれた地図を片手に戻って来た。






『...ねぇリーパー、この
カラスの書いた地図の場所で間違いない？』






リーパー「......ん...そうだな」







『....』絶句






....んなアホな


お使いで行く距離やないで旦那....







『...目算..横浜から東京位あるよ....』絶望







リーパー「...he、
流石に歩いて行けとは言わねぇよ

手配はしといたから船で行け、手を出しな。」ｽｯ





『...?...』ｽｯ








―――――――チャリッ―――――――









リーパーは、差し出した私の手の上まで

自分の手を出すと、


そのまま何かを落とした。




落とされた物を見てみると


そこには一枚の大きめな硬貨がある。






『...これ、
もしかして渡し守に渡す渡し賃ですか?』





神話の渡し守、カロンと言えば、

人間が埋葬時に一族から持たされた硬貨を

ﾀﾋ者が口に咥えた状態で渡し守に渡す事によって

あの世の川を渡らせてくれる存在だ。







アンダーテールの渡し守は確か、


ただの陽気な渡し守さんだったような気がするが、



リーパーテールの渡し守は

カロンのポジションなのかね?



それか、
全く関係ない本物のカロンだったりして、




もしそうだったら、怖そうだから嫌だなぁ...









リーパー「...あぁ、これから案内する
船の渡し守にこの貨幣を手渡せばいい。
でも正直、
渡し守のヤツ貨幣の有り無しに関わらず
全員乗っけちまってるらしいけど、一応な。」














..ミラーやサンズ達の事は気がかりだけど、



とにもかくにもまずは生きて帰る為に





リーパーのお使いを完遂させなければ..

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