ﾀﾋのうとして色々あってやっと皆の記憶を消し飛ばしてリセットしたと思ってたのに、あの子は覚えていた。<16>【 Undertale】

768:骨とカラスの力の差は ページ18

NO side







カラスの魔力で作られていた空間は






予想外のAの

捨て身の攻撃？により剥がされ


元のサンズの家に戻された。











カラス「......何だこれは....

私の感情なのか...?

いやまさか...そんな事がある訳が...」







動揺するカラスの腕の中で、


Aは先程の衝撃の影響で意識を失っている。





そうこうしていると、

ソウルを引きずり出されかけた反動で

気絶していたサンズが意識を取り戻した。






サンズ「...ｳﾞｯ....」ﾑｸｯ








サンズは痛む頭を押さえながら首を振ると、


カラスの腕の中で気絶する

Aを見つけた瞬間、


その煌めく青い瞳を揺らめかせた。











サンズ「おい、お前が透明野郎の本体か?

ソイツに何をした」ｷﾞﾛｯ









カラス「...だが......いや違うな...」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ






所がカラスは、


自身のソウルに溢れ出てくる

その感情が一体何なのかが分からず、

必死に理解しようと集中して考え込んでいるせいで


サンズの言葉なぞ耳に入らないようだった。







――――――――ピンッ―――――――――








―――――――――シュゥゥゥウウッ―――――――――





サンズ「今直ぐ離さねぇと

お前の体がチーズみてぇに穴だらけになるぜ。」ｽｯ







サンズがそう言うと、

上空には無数のガスブラが出現した、



すると


カラスはやっと顔を上げてサンズの方を向いた








カラス「全くうるさいヤツだ、
私は今それ所ではないわこのバカ者め！

私の魔力をまともに受けて
HPが1しかない貴様が意識を保っていられる
その、
雑草のような執念に大しては及第点をやるがな！」
ﾆｺｯ






サンズ「本当いい性格してんなお前。」ﾋﾟｷｯ








カラス「ふん、
貴様に褒められても嬉しくも何ともないわ。」ﾋﾗﾋﾗ






サンズ「いや褒めてねぇ...っておい！」ﾊﾞｯ








カラスはそう言うと、


Aをヒョイと抱え上げた。






するとたちまち、


室内はまた真っ白な霧に包まれる。








サンズ「..クソッ」ｷﾞﾘｯ














カラス「ふふん、
何、別に悔しがる事はないぞ？
ﾀﾋ神様にお仕えしている私と貴様とでは

そもそも〔格〕が違うのだからな！」ｹﾗｹﾗ












カラスの高笑いが消えると




室内に充満した霧は一気に晴れ、


サンズは直ぐに広いリビングを見渡したが


やはりもう何処にもAの姿はなかった。

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