ﾀﾋのうとして色々あってやっと皆の記憶を消し飛ばしてリセットしたと思ってたのに、あの子は覚えていた。<16>【 Undertale】

767:彼女は脳筋タイプである ページ17

A side








――――――――――タタタッ――――――――――




見えなくても





気配は何となく感じる








考えろ考えろ！




早くシロを止めないと



彼の闇があらわになったら何の意味もない！








私はもうとにかく無我夢中で走った












その時







一瞬目線の端のほうで








誰かの居る気配がして足を止めた








―――...ふむ、
我が主は全てに絶望していなさるが、

貴様の闇の根元は一体何だ?
霞がかかっていて良く見えん。

...まぁ、
引きずり出せば分かる事だがな―――――









――――――――ズルズル―――――――――






サンズ「....ｸﾞｩｯ...」








―――――――――――ザリッ――――――――







『！....見つけた！！』バッ






――――――――――ガバッ―――――――――











――――――!?...なっ....キサm..―――――――









――――――――――バチバチバチッ――――――――――










―――――ガァアァアアア"ッ！！――――――





『..！？..ｸﾞｩｩｩｯ...イッァァア"ッ！！』



















――――――――ドサッ―――――――――








サンズ「.......ヴッｯ...」ｶﾞｸｯ










――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
NO side












Aがカラスに抱きついた直後





辺りは一瞬




目も開けていられない程の閃光が走った。





身体中を突き抜ける衝撃に


Aはもちろんカラスも



そのあまりの激痛に叫び声を上げる









―――――ｸﾞｯ..キ....サマ.....！―――――







――――――――シュッ―――――――







カラスはあまりの痛みに


Aを コロ そうと手を振り上げた



















『......ｼ.....ﾛ....』ｶﾞｸｯ








――――――....ｯ.....!.―――――――










――――ピタッ――――








だがカラスはその、

Aの虫の息のような言葉が耳に届いた途端




驚きと困惑に目を見開き、


振り下ろしかけていた手を止めた。










今目の前で気絶しているのは









見知らぬニンゲンの娘のはずなのに









それなのに








娘が呟いた名前を聞いた途端、





胸を潰さんと締め付ける程の




寂寥、孤独、憧憬、心愛の感情が




カラスのソウルに一気に雪崩れこんできた。

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