ﾀﾋのうとして色々あってやっと皆の記憶を消し飛ばしてリセットしたと思ってたのに、あの子は覚えていた。<16>【 Undertale】

766:帰りたいシロは強行策に出る ページ16

A side








『...サ...サンズ...

ちぎれる...ちぎれるがな...』悶絶










私は必死に抗議したが、


当のサンズは苦手な煙幕を敷かれて


不機嫌そうにシロの居る方向を睨み付けている









―――ククッ、私は伊達に何百年と

―――貴様の上位互換にお仕えしてないからな！―――








シロの言葉は



真っ白な視界の中




前に、後ろに回って聞こえてくる、








その内

今自分が立っているのか座っているのかすら



分からなくなって来て




また言い様のない吐き気が込み上げてくる













サンズ「A、離れるなよ。
流石にこの視界じゃ攻撃も出来ねえ、」







『...分かった、サンズ。

分かったから..一旦腕を離してくれ...』ｸﾞﾌｯ






私がそう言うと、やっと状況を理解したのか

サンズは此方の様子を一瞬チラリと見ると



腹に回していた腕を離してくれた。








『....はぁ...』ｸﾞｯﾀﾘ




サンズ「悪い悪い、気がつかなかった。」






『...引きちぎられるかと思った....

パピルスの時も思ったけど、
君達は筋肉も存在しないのに
その腕力は一体何処から湧いて出てんだい..』ｼﾞﾄｯ







サンズ「he、
知りてぇなら後でじっくり説明してやるy..」




『いや遠慮しとく。
君の説明が理解出来る脳ミソなんて
生憎持ち合わせてないからね。』即答







私が即答すると、


少し間を空けてからサンズは小さくheと笑った。









――――ｸｸｯ......ほう......成る程..―――――――






サンズ「?...なんだy..!?」ｸﾞﾝｯ












ほんの瞬きする





その瞬間







私の目の前に居たはずの彼の姿が消えた








『!サ、サンズ！？』驚













サンズ「....ヴッ....」ｷﾞﾘｯ














声や物音は聞こえるが姿は見えない







感じからして



シロに捕まってしまったのだけは分かった









サンズ「..オイラを捕まえてどうすんだ。」












私は何とか手探りで

サンズの声のする方へと這っていくが、

手元も見えにくい為思うように進まない。










―――見た所、
貴様のソウルには相当量の闇が蓄積している。

それを無理矢理外に引きずり出したら
いくら貴様でも
ひとたまりもないだろうと思ってな？――――






サンズ「.......」







『...!?』ﾀﾞｯ



















シロの言葉を聞いた途端










私は全力で声のする方へと走り出していた

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