ﾀﾋのうとして色々あってやっと皆の記憶を消し飛ばしてリセットしたと思ってたのに、あの子は覚えていた。<16>【 Undertale】

765:よく考えたら水と油 ページ15

A side









―――――――――シュンッ―――――――――





『ブッ!?』ｸﾞｲｯ





サンズの言葉に我に返った瞬間
腹部に細い骨が食い込んだ。




あまりに突然の事で、

痛みに顔を歪める間も無く


私はサンズに抱えられて木の上に瞬間移動していた









『......サンズ

....急に何するんだい....』ｳｸﾞｯ








サンズ「お前さんはもう少し回りの話を聞け。
あの野郎は
お前さんを連れさろうとしてんだぜ？」











....











.....あぁ....そうだったね....！



















―――――ふん、大馬鹿者め。

貴様が居るこの空間は私の作った幻想世界、

思い通りになると思ったら大間違いだ―――――










―――――――ミシミシミシッ――――――――








サンズ「！おっと、
声だけ野郎の能力は一体何なんだ、
こう言う事も出来んのか。 」ﾋｮｲｯ





『..動かないで....吐きそう....』ｸﾞｯﾀﾘ







サンズ「A、
お前さんコイツの姿を認識出来てんだよな、
どんなモンスターなんだ？」ｼﾞｯ










......









『....見えると言っても、目元だけだよ。

姿までは見えて無い..』ｳﾌﾟｯ








サンズ「?...お前さん...」






――――――シュバッ――――――






―――――――バキバキ――――――――







『ｵﾌﾞﾌｯ..』ｸﾞｴｯ




サンズ「..おい、
人が話してる最中に攻撃すんのは
反則じゃねぇのか...?」ﾋﾟﾝｯ








―――――――――シュッ―――――――――








―――――――――バシバシッ――――――――








会話の最中に、

背後に突然と伸びて来た無数の木の根を

難なく瞬間移動で避けたサンズは、



そう文句を言いながら

すかさず声のする方角に

尖った骨を複数召喚して投げつけた。







だが、シロも負けじと

飛んで来たその骨を木の根を操って

弾き飛ばして見せ、

サンズの方をキッと睨み付ける











―――...やはり腐っても下位互換か―――










サンズ「だから、誰のだよ」











――――生憎と、説明してやる義理も時間も無い―――











そのシロの言葉を合図に














私たちの眼前は突如として真っ白になった















サンズ「...やってくれるなクソ野郎...」ﾋﾟｷｯ





『...』ｷﾞﾁｷﾞﾁ






.....サンズ落ち着いて...


君の骨が私の腹を引きちぎりそうでやんす

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