ﾀﾋんで、さあ人生再スタートだ！と意気込んでいたらあっさりサンズに見つかって挙げ句ミラーにその事がバレて...もうどうにでもなーれー。<15>【 Undertale】

703:本当は会いたかった ページ3

A side











どうしていいのか分からず



私はただ

サンズが狂ってしまう恐怖に震えて


彼を抱きしめ続けていた。











サンズ「...正直に答えてくれ。

お前はplayerか?」








抱きしめているから顔は見えないが、



先程までの、殺気を放っていた声ではなく、



彼はただ、静かにそう話しかけてきた。








『...違います。
私にはセーブやロードの力はありませんので
playerにはなり得ません。』






サンズ「...だが、
それらを知ってるって事は、
お前はこの世界のニンゲンじゃないんだな？」






『......はい、

私は元々、ある事故でこの世界に来ました。

...事情があって詳しくは話せませんが、

皆さんに害を為すつもりは毛頭ありません。』














サンズ「.....」ため息












サンズは一つため息を溢すと、


少し上を向いたような気がした。








....どうすればいいのか悩んでいるのだろうか









そりゃそうだろうな、







私がサンズだったら、

こんな得体の知れないニンゲンを生かしておいて




仲間や兄弟にもしもの事があったら...







と思えば当然、始末する事も考える。










サンズ「....さっきの口振りだと

お前、

オイラと以前にも会ってるのか？」








『....会ってます。』










サンズ「でも、
オイラはお前を覚えてないぜ。

ロードもリセットも出来ないってんなら
何故お前の記憶がないんだ？」







『...それ〔以外〕の方法を使って
貴殿方の記憶を消しました。
今はその力ももうありません。』






サンズ「...あえて伏せてるって事は、
聞いても教えてはくれないんだな?」






『...ごめんなさい。』













サンズ「....んー....」









サンズはそこまで質問してから、


一つ声を漏らすと

私の肩をソッと持って引き離した。







...目が腫れてそうだから

あまり見ないで欲しいんだが....







サンズ「...〔お前さん〕の存在は
謎が多くて不安要素なのは変わらない。




だが、見たところ誰も手にかけてねぇようだし、

そもそも、

そんなムゴイ事ができる性格でもなさそうだ。




...まぁなにより、」ｽｯ








『...?』












――――ポンッ―――――












サンズ「hehe、

そんなに泣き腫らして、
狂気に飲まれそうになったオイラを

助けようと必死に手を差し伸べられたら、


...信じない訳にもいかないだろ..？」ﾆﾔｯ

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