ﾀﾋんで、さあ人生再スタートだ！と意気込んでいたらあっさりサンズに見つかって挙げ句ミラーにその事がバレて...もうどうにでもなーれー。<15>【 Undertale】

731:恐れ多くも彼女はお姉さん ページ31

A side











真っ黒なドレスに白いエプロンをひらめかせた、

その金髪の青い瞳の女性は

まさにお人形のような綺麗な人だった。









２メートルある背丈を除けばな









彼女は怒った様子で
ズカズカと部屋に入ってくると、

私とコールさんの間にズイッと入ってきて


まるで鬼のような顔で私を睨み付けてきた。







＊＊＊「...この女狐、
よくも私の可愛い可愛い弟を誑かしたな！！

今すぐにデスしてくれよう..」ｺﾞｺﾞｺﾞ





『してませんしてません！
ってか圧が凄いなこの大きなレディ！！』






―――――グイッ―――――




『グエッ..』ｸﾞﾗｯ




身の危険を感じる間も無く、


私は唐突にコールさんに腕を引かれ



気がつけば
彼の腕の中にスッポリとおさまっていた。




コール「ベル姉さん、

Aさんに向かって何て事を言うんだよ！」ﾑｯ






ベル「あぁコール！
今日もお前は変わらず美しくて愛しいわね！

何でって、

お前がそう言う
どこの馬の骨とも知らない赤髪女に
引っ掛からないよう
守る為に決まってるでしょう！」ﾄﾞﾄﾞﾝｯ






『....うん、これまたキャラが濃いね！

モブは霞むから勘弁して欲しいぜ。』




コール「Aさん本当にすみません、

姉さんは暴走するといつもこうなんです...

能力はずば抜けて優秀なのに、
最近は何かとこんなだから、

大事な仕事が減る一方で...」ｹﾞﾝﾅﾘ






...あぁ分かった！


お父さんの頭が痛いのは



これだな！！









コールさんは一つため息を溢すと、


キッとベルさんを睨み付けた。








コール「もういい加減にしてよ姉さん！
この人は間違いなく旦那様のお孫様だ!!


こんな事が旦那様に知られてみなよ、

父さんの顔に泥を塗る事になるんだよ？」





ベル「...またまたーコールちゃんたらー
嘘が下手なんだから！

その女は大方、
雇われてるベビーシッターか何かで、
貴方は優しいから庇っているのでしょう？」ﾆｺｯ









コール「....もういい、

もう姉さんなんか知らない！

今回は僕も庇わないからな、」ﾋﾟｯ






『...電話..?』








―――プルルルルッ――――












―＊＊＊「....どうした、」―






コール「...また姉さんが乱入してきた。

しかも今回は、旦那様のお孫様に暴言を吐いて..」








――――ブツッ―――――








明らかに、通話の切れる音とは違う





何かのぶちギレる音がした。

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