643:夫人の心の中の彼女は ページ43
NO side
フロギー夫人「....それで、
彼女は颯爽と走り去っていったの。
せめて名前でもと思ったけれど、
...結局、この手紙にも書いてなかったわね。」ｼﾞｯ
パピルス「...なんて....なんて....」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
サンズ「....」ｼﾞｯ
パピルス「何て感動的な話だ！
俺様が熟読している絵本のヒーローも、
名前を名乗らずに立ち去るシーンがあったぞ！
ニンゲンの女の子はまるで
そのヒーローのようだな！」ｷﾗｷﾗ
フロギー夫人「...フフッ、そうねパピルス。
確かに彼女は私達のヒーローだわ！」ﾆｺｯ
フロギー「ハッハッハ、違いない！
あー、せめて住所でも書いてあれば...」
サンズ「...なぁフロギー」
フロギー「..ん、何だいサンズ？
おっと酒が無いな、継ぎ足そう。」ﾄｸﾄｸ
サンズ「...そのニンゲンとは
その日初めて会ったんだよな？」
フロギー「？あぁ、ニンゲンの知り合いはまだ
そんなに多くないからね。」
フロギー夫人「そうよ、
見ず知らずの、それもモンスターの私に、
それは親切にしてくれたわ！」
サンズ「....ならよ、」ｽｯ
サンズはそこまで言うと、
スッと指を玄関に差し向けた。
サンズ「そのニンゲンは何だって
初対面のフロギーの家を知ってたんだろうな？」
フロギー「..言われて見れば...」
パピルス「あ、俺様分かったぞ！
多分その子はモンスターが大好きなんだよ！
だから、皆のお家も知ってるんだ！」ﾆｶｯ
サンズ「一方的に大好きで住所知ってたら
違う意味で怖いだろ兄弟。」
パピルス「あ！じゃあじゃあ
俺様のお家も知ってるかも知れないよね!!
いつ誰が遊びに来てもいいように
片付けは毎日しているから大丈夫だけど！」
サンズ「知らない人は家に入れたらダメだぜ。」
パピルスの、
ポジティブな世界観に
苦言を呈するサンズを尻目に、
フロギー夫人は、
名前も知らない彼女からの手紙を
大事そうに胸に当てた。
フロギー夫人「...でもねサンズ、
あの子は私の為に必死に動いてくれたの。
夜遅くまで病院でずっと付き添っててくれたのよ？
その上こうしてお祝いの手紙までくれて...
そんな良い子に
感謝こそすれ、怖い訳があるもんですか。」ｷﾞｭｯ
サンズ「.....そうだな、すまない。」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
フロギー「..何だか、湿っぽくなってしまったな！
さあ気分を変えて、
今日は思う存分語り明かそう！」ﾆｺｯ
644:その真っ白な手紙には→←642:完璧な隠蔽....?
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リリィなモモ(プロフ) - ミラーが夢主のことニセモノ扱いしてたけどあれ結局どういう事だったんだろ⋯ (2023年1月9日 15時) (
レス) @page50 id: e604e437d5 (このIDを非表示/違反報告)
シャルロット君(プロフ) - サンズ…天才やん() (2023年1月8日 22時) (レス) @page45 id: 41718f8609 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - サンズ君……凄いな( (2023年1月8日 21時) (レス) @page45 id: f70bb8a079 (このIDを非表示/違反報告)
月詠(元ルナ) - …！さ、サンズ君！？何か想うところがあるのかい！？…そういや、リー君(リーパー)やコシヒカr…ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ…ガッさんは夢主の事覚えてそうだけど、どうなんだろうなぁ… (2023年1月8日 16時) (レス) @page42 id: 11c17e35d9 (このIDを非表示/違反報告)
apyapi(プロフ) - ワカメさん» 同じく! (2023年1月8日 12時) (レス) @page38 id: 80520e762e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒猫軍曹 | 作成日時：2022年12月26日 14時
