ﾀﾋぬ日が近づいたので姿をくらまそうとしたらサンズ達に捕まりました。<12>【 Undertale】

579:浸潤する世界 ページ29

NO side





あれからガスターにげんこつを入れたAは

自室で着替えを済ませたのだが、
相変わらず
シロもパピルスも起きてくる気配がない事に
Aは違和感を覚える。








『...ガスターさん、
シロ達、少し様子がおかしくありませんか?
これだけ側で騒いでいるのに起きないなんて...』




Aがそう質問すると、

たんこぶをさするガスターは
手を一つ顎に添えながら思案気な顔をする。



ガスター「...このカラス君は、
元々目覚めは悪かったかい？」




『....え？....んーどうでしょう、
シロはお付きをしていたので、
他の方よりは早起きだと思いますが』




ガスター「..フム、だとしたら
もしかしたらバグの影響かもしれないね。」



『！？........それって.....』




Aは驚いてシロを見た。


その瞳は相変わらず暗闇のままだ



ガスター「んー、見たところバグの影響で
彼等の時間に少しばかりズレが生じているようだ、
正確な事は分析しなければ分からないけど、
カラス君のケースを目視した予見では、
睡眠時、或いは思念体が移動中に
バグが発生したと仮定するならば、
意識下では彼が気がついてない可能性も...」ﾂﾗﾂﾗ



『.......』


ガスターが淡々と考察し、説明している間も
Aはシロの顔を見つめていた。




悲しいのか



悔しいのか




その能面のような


人形のような少女の横顔からは


確かな感情を読み取るのは難しかった。





『....んー、
起きるのに時間がかかるのなら
仕方ないですね。
あまり遅くなるとサンズさんも心配なさいますし、
行きましょうか？』ｺﾃﾝ




Aは、シロから視線をガスターに移すと

小首を傾げながらそう聞いた。

振り返りそう聞いた彼女は、
もう先程の憂いは感じられず

いつものAのようだった。


ガスター「..だから必ずしも相対性理論が妥当とは限らない訳だ.......ん？

このまま行ってもいいのかい？」




『はい、
あ、ちなみにどんなご飯食べたいんですか?
リクエストあれば聞きますよ、
好みとかあるじゃないですか。』




ガスター「え、リクエストしていいのかい!?
Marvelous！
じゃあカレーライスが食べたい！」パアッ



『これまた小学生みたいなリクエスト、
っまぁ簡単ですしいいですよ。

...あとマーベラ..?って何ですか？』




ガスター「Marvelous、
素晴らしいって意味だよ！
では、君の気が変わらない内に行こうか。」ｽｯ

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