ﾀﾋぬ選択肢を選ぼうとした主人公を今度はサンズ達が何がなんでも止めようと追跡してくる。<11>【 Undertale】

519:行き場の無い感情と能面 ページ19

A side





『....少し時間を頂けないですか...

気持ちを整理したいので。』




ガスター「数日なら構わないよ、
私としても観測対象としてこれ程面白いニンゲンは
そうそういないからね、本当に残念だよ！」ﾆｺｯ



そう言ってニコリと微笑むガスター博士を

怖いとも...憎らしいとも思ったが、

今は正直そこまで感情的になる元気もない。




『....ありがとうございます。』




エラー「...k....koの...」ｸﾞｸﾞｯ




すると、それまで止まっていたエラーが
少し言葉を発したので、

私は慌ててそちらを振り向いた。




ガスター「おお！
この暴れん坊君はシステムエラーに強いんだね？
驚いたよ、
もう違和感に気がついて侵入してくるとは、
さすがはサンズ君だね！」ﾆｺｯ




『...はい、気持ちの整理がつくまでに
バレないようにしないとですね。
あ、あと約束通り料理しますので
明日か明後日にサンズさんの家に来て下さい。』



ガスター「え、いいのかい?
それじゃあ明後日迎えに行くよ!
いやあそれにしても、
A君のメンタリティは素晴らしい...
普通こんな話したら絶対作ってくれないよ!」ｷﾗｷﾗ




『...まぁ、正直それ所じゃないですけど、
何かしていないと立てなくなりそうなので
用事はあるだけ今は有難いです。
...一応言っておきますが、
こう見えてもしっかり怖いんですよ?』ﾆｺｯ





...能面だから分かりにくいとは思うがね。





ガスター「...君のその、
一見無感情にも見えるその顔は、
ある意味美しいとさえ感じてしまうものがあるね」ｽｯ



ガスターはそう言いながら私の頬に手を添える



..ちなみに右手か左手かは分からない

何せ空中にいっぱいフヨフヨしてるからね。




『...能面なのは昔からですが、
ちゃんと感情はありますよ、
何なら今この場でギャン泣きしましょうか?』



ガスター「えやめて?
この状況で泣かれたr..」


エラー「おい、テメeAに何してyaがる！」ﾋﾟｷｯ


『!?..ｵｸﾞﾌｯ』ｸﾞｲｯ


エラーの怒った声が響き渡り、
ガスターの側に居た私のお腹に糸が巻き付いたかと思うと、

そのままエラーの方へと
思い切り引き寄せられた。



何でいつもいつも容赦無いのこの子達!


....肋骨がミシミシ言ってるぅぅ...


加減してくれよ頼むから...



ガスター「ま、待ちなさいスパイダー君！
勘違いだ、私はまだ何もしてないよ!!」ﾌﾘﾌﾘ






エラー「....〔まだ〕だaA"！？」ﾌﾞﾁｯ

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