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《カイside》
「カイーっ！」
「カイくんバイバイっ♡」
あー、ほんとにうっせぇ。
はやく部に行きたいのに行けない。
周りにはキャーキャーうるさい女たち。
「キャー！！」
KA「...っ！」
いつもは一定間隔おいて見てるだけだったのに、
今日は触ったり抱きついてきたりする。
気持ち悪い気持ち悪い
KA「...どけ」
小さくつぶやいてもグイグイくる女たち。
KA「どけっつってんだよ！！！」
そう叫ぶと、サッと離れていく。
あーーーーイライラする。
部室の近くまで来てもイライラは収まらない。
SE「ヌナ！」
A「セフンくん〜」
SE「テフナってよんでくだたいっ」
A「セフナ？」
SE「あいっ」
向こうから聞こえてくる会話。
ドアを開けるとセフナの頭を撫でてる女。
俺に気づくと、駆け寄ってくる。
A「これ、ありがとう！」
満面の笑みで携帯を渡してくる彼女。
A「ワイシャツは洗って返すね！」
KA「んだよ...」
A「え？」
KA「誰目当て？そのためにいい子ぶってんでしょ？」
さっきの女たちとかぶってしまって、
思ってもない言葉がスラスラ出てくる。
違う。コイツじゃない。そう思っても止まらなくて。
俺の言葉にどんどん表情が暗くなっていく。
A「なに、それ...っ、私これ返しに来ただけだから！」
そう言って携帯を押し付けて走って出ていった彼女。
SE「ヌナッ！」
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作者名：みにょる | 作成日時：2015年6月1日 22時
