ただ、好き。4

「こっちの気も知らないで」【D.A】 ページ36

凛花「…あのさ 私とやってる時に他の人の名前出さないでくれる？」


初めて誘われた日 制服を着ながらこんなことを言ってきたんだ。








大貴「…え？」

凛花「もしかして無意識？引くんだけど」

大貴「…何て言ってた」

凛花「分かってるくせに聞くのね…」



分かってる…か、確かにそうだよな。









…









大貴「俺は条件を飲んでるだけ。悪いけど お前とやりたいなんて思ったことねーから」

凛花「はいはい 分かってますよー。
大貴くんは あの幼馴染ちゃんのことしか考えてないもんね？」

大貴「…だからちげーって、」

凛花「大好きだもんね？自分の体 犠牲にしてまで、嘘ついてまであの子のこと守りたいんだ？」

大貴「…るさい、」









凛花「こんな事してるなんて言えないわよねえ 嫌われちゃうものね？だーい好きな子に、」

大貴「うるさい！！」









凛花「何よ…何で好きなら好きって言わないのよ…」

大貴「…何でお前が言うんだよ」

凛花「え…？」









大貴「俺が簡単に口に出せないこと…軽々しく他人に言われたくない」

凛花「ちょ 大貴！？」








…ただの八つ当たりだった。
ただの八つ当たりで 女を置いて1人で出て…









_









さっきまで自分が抱いていた女の顔も分からない

俺は そんな最低な奴…

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