No.30 ページ41
Aは八百万を軽々と押し倒す。
怯える彼女に向かってAは綺麗な微笑を浮かべる。
『ねぇ………
まさかもう策がないなんて言わないよね。もしかして、爆弾でも隠し持ってる？どちらかが気絶したらどう対処するか話し合った？それとも焦凍の気絶は演技？気絶してるフリして、実はひっそり私を倒すチャンスを窺ってる？
ねえ、教えてよ』
なんて彼女は心の底から楽しそうに笑うから、八百万は尋ねてみる。
「なぜ…そんなに……」
楽しそうに笑っているのか？
するとAは答えた。
『…だって、気づかない方が楽しいから』
✲✲✲✲✲
愉しげに笑う彼女の目は。
血に濡れたような真っ赤な目で。
頬に流れた呪詛は更に大きさを増して。
彼女の笑みはとてもとても美しくて引き寄せられて＿
そしてその正体が彼女の正気ではないことに、別室にいたオールマイトは気づいた。
マイクで、おかしくなってしまった彼女に問いかける。
「……っ！？二階堂少女！！！聞こえてるか！！？目を覚ましてくれ！！！」
『…まるで、私がAじゃないみたいな言い方ね。ほら、あなた達がよく知ってる私よ。二階堂A。髪も、目も、手足も、胸も、心も。あははははは。あは、……お、るま、………たすけ……………
すると急に彼女の表情は苦しげになる。
Aの持っている剣は更にどす黒さを増す。
八百万を押し倒し、拘束していた力が少し弱まる。
「八百万少女！！！！頼む！！今すぐ彼女を拘束してくれ！！！」
「！？は、はい！」
八百万は体内から縄を生み出し、急におかしくなってしまった隙だらけのAを縛り付けた。
『う、わ……やば………………あははははは、黙ってよA。早く縄を解け。もう少しで上手くいくんだから。さあ、殺して。殺せ。轟を。八百万を。そうすれば＿…………やめ、………………………』
2つの人格が行き来しながら、Aは意識を失った。
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すみれ汁 - ささくれさんコメントありがとうございます！面白いと言ってもらえてとても嬉しいです！！これからもがんばりますね！ (2018年8月27日 22時) (
レス) id: 7a4e0b7ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ささくれ(プロフ) - すみれ汁さん» すごく面白いです〜！！面白すぎてもう続きが楽しみです！！更新頑張ってくださいー！！ (2018年8月25日 17時) (レス) id: 77996c6491 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ汁 - さーとうさんコメントありがとうございます！これからもいい小説が書けるように頑張ります！ (2018年8月9日 20時) (レス) id: a69c838f60 (このIDを非表示/違反報告)
さーとう - 更新楽しみにしてます！頑張ってください(о´∀`о) (2018年7月24日 12時) (レス) id: afcde5e08d (このIDを非表示/違反報告)
すみれ汁 - コメントありがとうございます！(*´ω｀*)これからも頑張ります (2018年6月10日 7時) (レス) id: 57b0dc252f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ汁 | 作成日時：2018年4月30日 23時
