No.3過去編 ページ5
轟焦凍side
二階堂 Aの事が嫌いだ。
ガキの頃からの付き合いになるが、どうも俺はアイツの感性を理解しきれない。あんな風に親の赴くままに行動するアイツに前からずっと不審に思っている。
アイツと出会ったのは、5歳の時だった。
二階堂の家に無理矢理親父に連れていかれ、俺と二階堂は、許婚の約束を決められた。
クソ親父と同じように、彼女の父、『カタストロフィ』も強さを求めて個性婚したらしかった。
そのおかげあって、非常に強い個性を持つAが生まれたという。
両親の個性をどちらも引き継ぐ半冷半熱の俺と、具体的にはよく分からないが最強の個性を持つA。
強い個性同士の俺たちが結婚し、子供ができたらソイツはどんな個性を持つだろう。お互いの父親は、そのことだけに興味があった。
カタストロフィは妙に買いかぶったようにAの個性を自慢した。
「この子の個性は最強の個性です。 この個性なら、オールマイトにも勝つことができる」
自信げに言うその笑顔は酷く嘘くさく見えた。
カタストロフィがそれほど勇敢なヒーローでなく、自分の思念でしか働かないヒーローだったこともあった。第一、オールマイトに勝てるヒーローや敵が、この世にいるとは思えなかった。
親父もきっとそう思ったのだろう。
「いや〜しかしそんな個性が、こんなに可愛らしいお子さんに宿っているとは、とてもじゃないが思えませんな」
外向きの愛想笑いで親父は言った。
今まで目も合わせなかった二階堂をちらりと見ると、どんな感情も全く映さないような、ただ命令されそこにいるだけのようだった。
彼女は同い年にしては、どこか大人びたような雰囲気を持っている。
正直、信じられない。
こんな、俺より小柄で、筋肉が少しもついてないような華奢な身体で、打撲痕さえない真っ白な肌の少女が、俺より強いとは到底思えなかった。
するとカタストロフィが笑顔を崩さずに、ある提案をする。
「じゃあ、試しに焦凍君とAで、手合わせをしてみましょうか」
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すみれ汁 - ささくれさんコメントありがとうございます！面白いと言ってもらえてとても嬉しいです！！これからもがんばりますね！ (2018年8月27日 22時) (
レス) id: 7a4e0b7ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ささくれ(プロフ) - すみれ汁さん» すごく面白いです〜！！面白すぎてもう続きが楽しみです！！更新頑張ってくださいー！！ (2018年8月25日 17時) (レス) id: 77996c6491 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ汁 - さーとうさんコメントありがとうございます！これからもいい小説が書けるように頑張ります！ (2018年8月9日 20時) (レス) id: a69c838f60 (このIDを非表示/違反報告)
さーとう - 更新楽しみにしてます！頑張ってください(о´∀`о) (2018年7月24日 12時) (レス) id: afcde5e08d (このIDを非表示/違反報告)
すみれ汁 - コメントありがとうございます！(*´ω｀*)これからも頑張ります (2018年6月10日 7時) (レス) id: 57b0dc252f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ汁 | 作成日時：2018年4月30日 23時
