No.21 ページ32
「似合ってるじゃないか、有精卵諸君!!」
オールマイトが満足気に微笑んだ。
確かに皆似合っている。
特にロボットみたいな格好をした飯田君には、似合いすぎて笑ってしまった。
「それじゃあ今日は、屋内でヒーロー側とヴィラン側に分かれて戦闘訓練を行うぞ！！」
そのオールマイトの発言により、クラスメイトたちは更にざわめきだす。
「勝敗のシステムはどうなりますか？」
「ブッ潰してもいいンすか」
「相澤先生みたいに除籍とかあるんですか…？」
『自分の番が終わったら、寝てもいーですか？』
「A組の人数は奇数ですが、分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか！？」
「このマントやばくない？」
「ンンン〜っ！！聖徳太子ィ！！！」
皆が思っていることは同じだった。
初めての戦闘訓練で、誰もが興奮と緊張を抑えきれないようだった。
でもごめんなさい。
私は不良少女だから、この授業にも正直興味ない。
皆みたいに、はしゃげない。
オールマイトは掌に乗せたカンペを見ながら、今日行う授業の説明を行う。
今日はくじでペアを決め、ヴィラン側2名対ヒーロー側2名の屋内戦を行うそうだ。
ヴィラン側の勝機は建物の中で、核物質を時間内まで守り続けることと、最後までヒーローチームに捕まらないようにすること。
ヒーロー側は時間内にヴィラン側から核を奪い返すこと。
ヴィラン2名を捕獲したら、勝ち確定となる。
オールマイトによると、闇は室内に潜むのだという。
確かにこの訓練でもヴィラン側の方がより有利に見える。
蛙吹さんがオールマイトに尋ねた。
「なんの基礎訓練もなしに？」
「その基礎を覚えるための実技さ！早速始めよう！！」
そう言って、オールマイトはペアを決めるためのくじ箱を持ち、生徒にくじを引くように促した。
いよいよ自分の番になり、くじを引
＿こうとした。
が、私以外の人たちはくじを全員引き合えてると、何故かオールマイトはくじ箱を回収して行った。
え、私、まだ引いてないです。
何これ、新手のいじめですか？
オールマイトはうろたえている私の肩を掴み、強気な笑顔でみんなに言う。
「…奇数のクラスはこうやって解決すればいい！！
今から二階堂少女を除く、Ａ組20人は、2対2で順番に戦闘訓練を行い、評定が最も良かった2名の生徒は、特待生トップの実力を持つ二階堂少女と2対1で同じ戦闘訓練を行う！！」
……は！？
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すみれ汁 - ささくれさんコメントありがとうございます！面白いと言ってもらえてとても嬉しいです！！これからもがんばりますね！ (2018年8月27日 22時) (
レス) id: 7a4e0b7ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ささくれ(プロフ) - すみれ汁さん» すごく面白いです〜！！面白すぎてもう続きが楽しみです！！更新頑張ってくださいー！！ (2018年8月25日 17時) (レス) id: 77996c6491 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ汁 - さーとうさんコメントありがとうございます！これからもいい小説が書けるように頑張ります！ (2018年8月9日 20時) (レス) id: a69c838f60 (このIDを非表示/違反報告)
さーとう - 更新楽しみにしてます！頑張ってください(о´∀`о) (2018年7月24日 12時) (レス) id: afcde5e08d (このIDを非表示/違反報告)
すみれ汁 - コメントありがとうございます！(*´ω｀*)これからも頑張ります (2018年6月10日 7時) (レス) id: 57b0dc252f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ汁 | 作成日時：2018年4月30日 23時
