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「…や、やめ、ろ、A…
俺が、俺がお前を救……」
『大丈夫。もう大丈夫だからね』
焦凍を安心させるために笑顔を浮かべ、抵抗する焦凍の首を絞めて気絶させる。
必要ない。
彼が二階堂家の秘密を知って、命を握らされる必要はない。
背負うのは、私だけで十分だ。
…ごめんね、焦凍。
もっと強く警告しとけばよかったね。
焦凍は私のこと、何も興味がないと思ってたけど、あんなに一緒に話してたから私に情が移っちゃったのかな？
やっぱり焦凍は優しい。その優しさにつけ込んじゃって、本当にごめん。
焦凍のことが憧れだった。
私は絶対父に反抗できないから、お父さんとは違う道を進むって言ってた焦凍が、本当にかっこいいと思えた。
だから焦凍にはいつか父親という壁を乗り越えてほしかった。
私の、父親に服従し続けなければならないという思いを力で否定して、救って欲しかった。
休憩時間に私がいっぱい話しかけたのは、ただ私が友達欲しいって思ってただけなんだけどね。
焦凍の頭を膝に乗せ、撫でる。
サラサラとした白髪と、焦凍のお父さんと同じ、真っ赤な髪に半分ずつ分かれている。
焦凍は以前、自分の左のことを嫌いだと言っていたけれど、私にはとても綺麗なものだと思った。
正義感が強くて真面目な焦凍なら、私と違ってきっと、立派なヒーローになるんだろうな。
もっといっぱいお話ししたかったな。
もっと一緒に笑いたかった。
焦凍が父であるエンデヴァーを超える瞬間を見届けたかった。
でも今日でそれも終わり。
今日から私と君はただの他人になる。
友達じゃなくなる。
それは、本当に寂しい。
でも、
『…“アザゼル”、轟焦凍への記憶操作。
今まで休憩時間にお話ししたこと、
今日焦凍が見てしまったこと。
それらを全て、帳消しにする』
☆☆☆☆☆
番外編(ドシリアス)これにて終了
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すみれ汁 - ささくれさんコメントありがとうございます！面白いと言ってもらえてとても嬉しいです！！これからもがんばりますね！ (2018年8月27日 22時) (
レス) id: 7a4e0b7ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ささくれ(プロフ) - すみれ汁さん» すごく面白いです〜！！面白すぎてもう続きが楽しみです！！更新頑張ってくださいー！！ (2018年8月25日 17時) (レス) id: 77996c6491 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ汁 - さーとうさんコメントありがとうございます！これからもいい小説が書けるように頑張ります！ (2018年8月9日 20時) (レス) id: a69c838f60 (このIDを非表示/違反報告)
さーとう - 更新楽しみにしてます！頑張ってください(о´∀`о) (2018年7月24日 12時) (レス) id: afcde5e08d (このIDを非表示/違反報告)
すみれ汁 - コメントありがとうございます！(*´ω｀*)これからも頑張ります (2018年6月10日 7時) (レス) id: 57b0dc252f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ汁 | 作成日時：2018年4月30日 23時
