No.18 ページ22
「あ、おはよー！Aちゃ...ん！？どうしたの！？その傷…！！」
私の顔を見て、お茶子ちゃんは心配そうに尋ねた。
今朝父さんにぶたれた時の傷だ。
傷の場所が正確には分からなかったため、完全に治癒が出来なかったのだろう。そんなに心配される程腫れていることに気がつかなかった。
『おはよう、お茶子ちゃん。この傷は、ね。
...学校に来る途中に転んだの。一応治したんだけどね」
「転んで、頬っぺただけ怪我したの...？」
『…うっ、うんソウダヨ』
嘘をつくのが苦手なAは、目を逸らしてなんとか誤魔化した。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「んじゃ、次の英文のうち間違ってるのは〜？」
「…おらエヴィバディ ヘンズアップ、盛り上がれー！！！」
ヒーローが教卓をとる謎の光景にもかかわらず、ただ普通の授業を進めていく先生方に、生徒は呆然とした。
「(普通だ)」
「(普通だ)」
「(くそつまんね)」
『いえ〜い……むにゃ…』
「乗ってくれんのはサンキュー！！でも二階堂、頼むから寝ないでくれーい！！」
午前は必修科目等の普通授業。
午前の授業が終わると、昼休み。
「あっ！あっ、あの、に、二階堂さん...良かったら僕らと一緒に昼食食べまセンカ」
『…うん、一緒に食べよう』
何故か顔を真っ赤にして、挙動不審な緑谷君に誘われ(様子については触れないでおいた)、緑谷君、お茶子ちゃん、メガネの飯田君の3人と、一緒にご飯を食べることにした。
『(体力測定の時、私は緑谷君に力を貸すと言った。今冷静に考えたら緑谷君は、私に見下されてるって解釈したかもしれないなぁ。そういうつもりは勿論無いけど)』
私のことが苦手だから、昼食を誘ってくれた時挙動不審だったのかもしれない。無理して誘ってくれなくてもいいのに。
昼食を注文している緑谷君を見つめながら考え事をしていると、天真爛漫な笑顔のお茶子ちゃんが話しかけてくる。
「Aちゃんはご飯、何にすると〜？」
『うーん、かけうどん…にしようかな』
「美味しそーやね！」
「手を合わせたまえ！！この世の恵み、命に感謝して！！いざ！いただきます！！」
「「『いただきます〜』」」
飯田君と一緒に会話するの初めてだけど、やっぱり予想通りの真面目さんだなぁ。
太く艶のあるうどんを、口に吸い込む。
あ、美味しい。
「白米に落ち着きますよね！最終的に！！」
【クックヒーロー：ランチラッシュ】
雄英のお昼は大食堂で、一流の料理を安価で頂ける。
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すみれ汁 - ささくれさんコメントありがとうございます！面白いと言ってもらえてとても嬉しいです！！これからもがんばりますね！ (2018年8月27日 22時) (
レス) id: 7a4e0b7ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ささくれ(プロフ) - すみれ汁さん» すごく面白いです〜！！面白すぎてもう続きが楽しみです！！更新頑張ってくださいー！！ (2018年8月25日 17時) (レス) id: 77996c6491 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ汁 - さーとうさんコメントありがとうございます！これからもいい小説が書けるように頑張ります！ (2018年8月9日 20時) (レス) id: a69c838f60 (このIDを非表示/違反報告)
さーとう - 更新楽しみにしてます！頑張ってください(о´∀`о) (2018年7月24日 12時) (レス) id: afcde5e08d (このIDを非表示/違反報告)
すみれ汁 - コメントありがとうございます！(*´ω｀*)これからも頑張ります (2018年6月10日 7時) (レス) id: 57b0dc252f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ汁 | 作成日時：2018年4月30日 23時
