No.16 ページ20
朝になり、Aは目を覚ました。
寝起きで動きが鈍い身体をゆっくりと慎重に動かす。
朝ご飯を一人で食べ、学校に行く支度を終わらせて家を出ようとすると、Aは顔を硬ばらせる。
珍しく、父が家に帰っていた。
「おはよう。久しぶりだね、A」
実の娘にもこうやって表面だけの笑顔を浮かべる父は、世間からNo.3ヒーローと知られている『カタストロフィ』である。
オールマイトにも匹敵する身体能力と、メディアに一切現れないミステリアスさから“闇属性ヒーロー”と、世間から唱えられている。
「聞いたよ。担任の先生は相澤君だって？しかも、初日から個性解禁のスポーツテストをしたそうじゃないか。...で、どうだった？勿論1位だろう」
父は昔から、こうやって私が一番を取ることに執着をみせる。まさか、昨日のことまで聞かれるとは思わなかった。
Aは、おずおずと言う。
『…2位だった』
すると、突然Aの頬に強い衝撃が走った。
『……』
顔を殴られたのだ。
口の中からは血の味がした。
本当はヒリヒリと痺れたような痛みがあるけれど、痛くない。
もう何度もこんなことがあったから、慣れている。
父の顔を見ると、父は笑っていながらも冷たかった。
「...誰だ、誰に負けたんだ。まさかあのエンデヴァーの息子の半焼半冷って奴か？あんな雑魚にお前は負けたのか？」
あのチート個性を雑魚というなんて、うちの父はどこを目指しているつもりなのか。
(…確かに個性に頼り切って色んなことが大雑把な所があるけれど、焦凍には)
それでも彼は十分に強い。
焦凍が父親に勝つために陰で努力していることも知っている。
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すみれ汁 - ささくれさんコメントありがとうございます！面白いと言ってもらえてとても嬉しいです！！これからもがんばりますね！ (2018年8月27日 22時) (
レス) id: 7a4e0b7ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ささくれ(プロフ) - すみれ汁さん» すごく面白いです〜！！面白すぎてもう続きが楽しみです！！更新頑張ってくださいー！！ (2018年8月25日 17時) (レス) id: 77996c6491 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ汁 - さーとうさんコメントありがとうございます！これからもいい小説が書けるように頑張ります！ (2018年8月9日 20時) (レス) id: a69c838f60 (このIDを非表示/違反報告)
さーとう - 更新楽しみにしてます！頑張ってください(о´∀`о) (2018年7月24日 12時) (レス) id: afcde5e08d (このIDを非表示/違反報告)
すみれ汁 - コメントありがとうございます！(*´ω｀*)これからも頑張ります (2018年6月10日 7時) (レス) id: 57b0dc252f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみれ汁 | 作成日時：2018年4月30日 23時
