検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:325 hit

王の間へ 4 ページ5

「は?」
思考が…停止した。
「いや、あの…さっきの、イレイザーレッド、とかいうやつ、ザクッって魔物ごと…消しちやってて…怖い…です。…私は、消されたく、ないです…。」
あー。そういう。
「ごめん!俺、絶対にお前は消さねぇから!安心しろ!」
親近感を持ってもらうため、明るい顔で、若干トーン高めに話す。
「あの魔物はヤバそうだと思っただけだぜ!」
ついでにウィンクもして危険じゃないことをアピールする。
「はぁ…そうですか、一旦信じることにします。分からないので………。」
少女は諦めたように言う。
「あ、一応教えておくが俺はグレン。剣士やってるぜ。」
自己紹介も簡単にしておく。
「…私の名前はアリシア・ホワイトです。白魔道士ですので回復、援護は任せてください。」
少女…アリシアも自己紹介をしてくれた。うん、うん。こういうのを仲間?っていうのか?
「王の間まで、一緒に進もうぜ。仲間?としてな!」
とりあえずそう言ってみる。
「分かりました。…あの、本当に消さないでくださいね!?」

俺とアリシアは、歩いた。
ただ歩くだけってのはつまらないから、話しながら歩いた。
アリシアは最初まだ俺に怯えているのか、困惑しながらであったが、話しているうちに自然と笑うようになった。
「先程の魔物はサンダーウルフと言いまして、雷属性の狼です。大した相手ではないと思いますが、状態異常の麻痺をかけられてしまうと、相手に追撃効果がつき、倒すのが困難になります。」
へー。魔物の名前なんて初めて聞いた。アリシアは物知りなんだ、凄ぇな。
「どうしてんなこと知ってんだ?」
そう聞くと、アリシアは驚いたような顔をする。
「どうしてって、一般常識だからですよ!逆に知らない方が珍しいです。」
そういうものなのか。とりあえず持っているノートに書き留める。
そんな俺に
「他にも何か紹介しましょうか?」
と、アリシアが提案する。
「いいのか!?頼む!」
と、俺。そして、説明を始めるアリシア。
「えっと、では、___」

王の間へ 5→←王の間へ 3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:オリジナル , ファンタジー , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:寒露 | 作成日時:2018年1月5日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。