アオゾラペダル【S.S M.J】 (ページ6)

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story6 You side ページ6

翔くんは撮影場所の近くまで
手を繋いでくれた。
1度振られた相手だけど
やっぱり普通通りの気持ちでいるなんて
無理だった。
もっと好きになるばかりだよ。

翔「撮影場所って、あのBBQしたとこ！？」
A「そうなの！もうびっくり」
翔「俺ら夜、そこで花火やろうと思っててさ」
A「懐かしいねぇ」
翔「仕事撮影で終わりならさ、
Aもやろうよ。あの二人も呼んで」

あの二人とは、5人とわたしと
ずっと一緒にいた、女友達。
翔くんに振られて
耐えきれなくて泣いてたわたしの
頭をずっと撫でててくれた夏菜子と
もう1人ははる。
会うことは少なくなったけど
月イチで、連絡はとったりする。
2人ともジャス民なんだよ。って
翔くんに先に報告しといたよ！

翔くんといると、いつの間にか
メンバーからの暴力もすべて忘れてて
すごく元気になれて
久しぶりに心から笑って
心から楽しいって思えた。
翔くんが笑顔をくれた。
でも楽しい時間は
あっという間に過ぎた。
マネージャーの車と
凜香ちゃんとメンバーが見えてきた。

わたしはまた震えだした。
こんなに弱くないはずなのに。
翔くんから離れたくない。
もう、いい大人なのにみっともないなぁ。

翔「俺どこも行かないよ。ここにいるから」
その言葉がどれだけ
わたしの支えになったかな。
わたしはその言葉のおかげで、
また笑顔になれて、
前向きな気持ちになれた。

幸い翔くんといる所は
メンバーには見られていなかったけど
凜香ちゃんが、また何か言ったから
マネージャーや、周りのスタッフに
聞こえないように

淳太「仕事抜け出して男とデートって
何してるん？」
照史「やる気ないなら辞めたらええやん」

なんて言われた。
わざと震えて流星にぴったりくっつく
凜香ちゃんは、誰にも見えないように
わたしを見て、ニヤリと笑った。

「俺どこも行かないよ。ここにいるから」
翔くんの言葉を思い出して
なんとか乗り切った。
3時間くらいの撮影が終わって、
すぐマネージャーに言って
翔くんの所へ行こうとしたのに、
のんちゃんに捕まってしまった。

流星「男とのデート邪魔されたからって
何で凜香を殴ったん！？」
淳太「ほんま意味不明やなお前」
望「こんな奴メンバーちゃう。死ね」
凜香「言い過ぎちゃダメだよ･･･」
淳太「こんな奴に優しくせんでええんやで」

流星の言葉で凜香ちゃんが
何言ったのかはだいたい分かった。
わたしはまた、メンバーに殴られた。