アオゾラペダル【S.S M.J】 (ページ14)

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メンバーの前では
わたしに怯えて、
か弱くて、優しい子を演じる
凛香ちゃん。
わたしと2人きりになると
それは狂変する。

凛香「ざまぁみろ。散々メンバーに
色目使いやがって。とうとうバチが当たったね～」
ニヤニヤしながら、
また、あの悪魔みたいな笑みを浮かべて
わたしに暴力を振るう。

凛香「あっ、そうだ！Aちゃん！」
いきなり、出会った当初の
凛香ちゃんに戻った。
安心感なんて、出てくるわけなかった。
何を考えてる？
ただ恐怖だった。その証拠に
目だけは笑っていなくて
怖かった。

凛香「喉乾いてない？凛香喉乾いちゃって。
ついででいいから買ってきてくれない？」
わたしは苦笑いするのを
必死でこらえた。
学校のいじめではよく、
標的に購買のパン買いに行かせたりとか
パシリに使うけど、
まさかこの年齢になって
パシリに使う気なのだろうか？
うけるwwって言いたいのを
必死で我慢した。

でも、喉が渇いてるのは事実。
だからついでに、凛香ちゃんの分と
わたしの分の飲み物を買いに行った。
途中、仲のいい芸能人に会って
少し会話をしてから
楽屋に戻った。

既にメンバーは来ていて
入った瞬間、のんちゃんが
わたしを思いっきり殴った。

小瀧「お前･･･今度はなんやねん！
凛香からお金巻き上げるとか！」
藤井「その飲み物も、凛香のお金で
買ったん？最低なやつやな」
A「は？」

凛香ちゃんはまた、
淳太に抱きしめられながら、
泣き真似をして、わざと震えていた。
わたしには、何がなんなのか
全くわからない。
この飲み物は、凛香ちゃんに
頼まれて、自分のついでに
凛香ちゃんのも買った。
もちろん自分のお金で。

A「これは凛香ちゃんに頼まれて･･･
自分のお金で買った！
巻き上げてなんかない！」
重岡「ほなバッグの中見せろや」

しげは思いっきりわたしのバッグを
投げつけた。
そのバッグの中に手を入れて、
ものを取り出す。
「え」っというわたしの声が漏れて
手が止まった。
バッグにはわたしの財布と
もうひとつ、知らない財布が入っていた。

凛香「凛香の財布返して･･･」
神山「財布ごと巻き上げるとか、
どんだけタチ悪いねん」
A「知らない･･･」
藤井「しらばっくれてんじゃねぇよ！」

財布は流星の手によって
凛香ちゃんのの元へ戻った。
こうしてまた、メンバーは
凛香ちゃんを信じ込み、
凛香ちゃんの罠で、悪者にされた
何もしてないわたしを
いじめ続けた。