美 少 年 同 士 の “ 恋 ”

勘違い好敵手 (うきりゅ) ページ43

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浮所side









雄「 龍我〜飲み物買いに行こーぜ 」




龍「 いや、一人でいけるでしょ？w 」




雄「 いいじゃん、奢ってあげるから行こ？ 」




龍「 …しょうがないなぁ 」




雄「 やった〜！ 」









チラッとこっちを向いた後、那須を追いかけて稽古場を出る。

追うにも、生憎財布までの距離は遠いし飲み物は足りてる俺が着いていくのは意味がわかんない。









浮「 はぁ、 」




岩「 どうした浮所、元気無くない？ 」




浮「 たいしょぉ〜〜 」









落ち込んでいると大昇が話しかけてきた。

ちなみに、俺と龍我は付き合っててメンバーはみんなその事知ってるんだけど特によく気にかけてくれるのは大昇。









岩「 ふふ、龍我と那須のこと？w 」




浮「 な、！笑い事じゃないよ！ 」




岩「 ごめんごめんw
でも、那須と絡むのはいつものことだし大丈夫なんじゃない？ 」




浮「 それがいつもの事になったらもう終わりなんだよぉ…
那須はジャニーさん直々に龍我を頼まれてるし、仲も良い。いざとなったら俺から龍我奪うことなんて簡単なんだって 」




岩「 本当に悪いけどもっともすぎてなんも言えない 」




浮「 だ、だよね…？！もうどうしよう…！ 」








大昇に抱きついて泣いたフリをしていると突然大昇が、








岩「 …でもさでもさ、意外とそんなこと無いかもよ？ 」








と、向こうの方を指差した。

指した先にはいつの間にか戻ってきた龍我。



那須に買って貰ったのであろうジュースを両手でもってこっちを見ている。

自意識過剰かもしれないが、一緒に話している那須の話は耳に入ってないようだった。









浮「 龍我？ 」









俺が龍我の方を見ると、恥ずかしそうに、でもどこか悲しそうに目を逸らされた。









岩「 ほら、もう離れて。
龍我、妬いてるんじゃない？ 」




浮「 は？！龍我が？！ 」




岩「 うん 」




浮「 そんなわけ無いだろ？ 」




岩「 もー、本当にお互い鈍感すぎて一番困ってんのこっちだから。
俺、一世と藤井くんと喋ってくるから、浮所は龍我に構ってあげろよ 」









そう言って二人のもとへ駆けていってしまった。

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