のんびり少女は浅野君を落としたようです【暗殺教室】

15話 ページ17

Asaid

授業が終わり教科書類を鞄に入れていく…そしていつもいつも断っても声をかけてくる彼

浅「今日も神崎と帰るのか？」

貴「うん…ゆきちゃ〜だけにしたら本校舎の人に酷いことされる…、それだけは何があってもさせない…。」

そう告げそのまま鞄を手にしゆきちゃ〜がやってくる旧校舎に続く裏道へ…。
しばらくするとゆきちゃ〜が降りてくる…でも少し悩んでるような顔をしていた…。

貴「ゆきちゃ〜、どうしたの？何かあった？いじめられた？」

神「そ、そんなんじゃないよ？ちょっと担任の先生が変わって凄いと言うかなんというか」

貴「担任の先生のキャラがやばいって事かな〜？」

神「そうそう」

そう言いながら首を縦に振る彼女…。どんな先生なんだろうと思う…。

貴「じゃ、今日はここまでだね〜、ばいばーい」

神「また明日ね」

柔らかい笑みを浮かべ手を振る私に軽く振り返して帰っていくゆきちゃ〜、よし…宿題めんどいけど怒られるからやるとしよう…。
家に入ると靴が二足…男物と女物…。

貴「……ただ、いま……」

人がいる時限定で言い慣れない帰ってきたときの言葉を発する…。
静かな落ち着いた声で「おかえり…Aリビングにきなさい」と聞こえる…。
また成績の事で言われるのか…。

貴「……はい…」

そっと靴をそろえリビングに足を運ぶ…。
静かなリビングに小さく響くテレビからの音…向かいのソファーに座ってテレビに向けてた目線がこちらに向く…。理事長ほどではない冷たい目をした男……私の父…。

父「テストの結果見せてもらったよ」

貴「はい………」

何を言われるのだろうかと思いながらも冷静なふりをして聞く…。
返ってきた言葉は予想外の言葉だった。

父「浅野さんのご子息に敵わないのは仕方ないとしよう、私たちもそこまで勉強を見てあげてるわけではないからね。」

貴「……」

お叱りだけの言葉ばかりかと思ってたが褒めが来るとは思わなかった、でもその次に発した言葉はいつもの様に

父「でも所々で4位や5位…ふざけるのはよくない事だ…。まさか構ってほしいなんて歳ではないだろう？今こんな問題でミスをしてどうする…。これではお前のわがままである自由を奪って勉強に費やすことになるぞ？」

貴「……申し訳ございません、次からはこのような事はありません。」

そう言うと少しは頭が冷えて「その次はない…頑張りなさい」と返され部屋に戻される…数分後には出て行く音がしてから車の音がした…仕事か……。

16話→←14話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す