02 休み時間 ページ2
「わっこ〜」
「はいはい。何でしょう？」
「これってさ〜」
「あぁ〜これは…」
とわぽんとフジくんとガッチさんそれに私
という何とも異質な4人で実況を撮ることになった。
「前から思ってたけど
とわぽんとコハクは仲良いよね〜」
フジくんがそう言った。
「あ〜確かに。
イベントとか一緒に出演してたら隣にいるイメージはある。」
ガッチさんもそれに乗った。
「あ〜。まぁ…その頃は
新幹線の隣の席で帰ったりとかしてたからね。」
「そんなこともありましたねぇ。」
――――――
もうかれこれ6、7年前の話にはなる。
私は大学生で、
学生と実況を両立させるために奮闘していた時期だ。
「コハク明日は？」
イベント終了後、未明まで続く飲み会。
レトルトは上京したての頃だった。
「明日？1限だけど？」
「あ〜じゃあ休み？」
同じく大学生のキヨくんが聞いた。
「え…普通に行きますけど？」
実況関連の仕事で京都から東京へ行くときは
移動時間が休み時間なんて日がザラにあった。
「始発で東京出たら
8時半すぎには京都駅着くでしょ？
それでもって1限は9時からで
駅から大学まで大方20分だからそのまま余裕で行ける。」
「こわ…。」
うっしーが若干引き気味だ。
「あれ？とわぽんも明日…ってもう今日か。
今日中に帰るって言ってなかった？」
ゆげぽも会話に入ってきた。
「次の日から普通に仕事だからな。
帰る時間が早くなるのはいくらでも良いし、
一緒に帰りますぅ？」
「やったぁ。じゃあ一緒に帰りま〜す。」
駅へ着くまでの時間と
お酒の量を計算しながら飲み会を進めた。
駅に着いて切符を購入し座席に座る。
椅子に深々と座るのも何時間ぶりだろう。
「…コハクは移動中寝るタイプ？」
「…寝ないけど何もせず休む。移動時間が休み時間だから。」
「あのなぁ…そんなことしてたら体壊すぞ。」
「自覚済みではあるよ。」
「今後暫く固定な。」
「よろしくお願いします。」
こうして私が京都に住んでいた間は
家が大阪にあり、仕事と実況を両立させていたわっこと
一緒に帰るという習慣が付いたのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みこと | 作者ホームページ：http://なし)ー
作成日時：2022年6月14日 20時
