【ヒロアカ】クズ先輩とタフネス君【男主】 (ページ37)

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３６話ページ37

「おい、爆豪。」

「んだよ！！」

「これ、お前の学生証じゃね？」

「……あぁ？」

瀬呂に手渡された物を見ると、確かに爆豪の学生証だった。
実は昨日、爆豪が家に帰るといつもしまってある場所に学生証が無かった。
学校に忘れて来たのだろうと踏んで、朝確認する前に上鳴達が来た為まだ確認していなかったが、Aの家に落としてしまっていたのか。

そしてAはこれを届ける為にわざわざ１Aのクラスまで来てくれたのだろう。

渡され方は最悪ではあるが、届けてくれた事に感謝の言葉を述べようと学生証から目を離し、再びAの方を見ると、

『初めまして。君、八百万さんでしょ？推薦入学だってね、凄いねぇ。』

「え？あ、は、はい！」

『今度さ、一緒に勉強会なんてどうかな？いや！やましい気持ちは勿論ないよ？ただ、個性の都合上、色々な知識を持ってるでしょ？
一度そういった話をしてみたいと思いましてね。』

「い、いえ！私なんてまだまだ…。」

「俺も推薦入学です。俺も勉強会に『謙遜なんてしなくていいよ！君はもっと胸は張っていいよ！そう！胸を！！』」

見た事のない爽やかで、非常に嘘くさい笑みを八百万に向けて話しかけているAが爆豪の目に入った。
轟もAの事を知っていたのか、話しかけようとするが、悉く無視される。

そしてAは笑っている為目を細くしており、わかりずらいが、その視線は主に八百万の首から下だった。

「～～～っんのクズ野郎が！！！」

「か、かっちゃん、先輩だよ。………一応。」