【ヒロアカ】クズ先輩とタフネス君【男主】 (ページ18)

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１７話ページ18

昼休みか放課後に毎日来るようになった爆豪。
今日は昼休みに２Aの教室に訪ねると、そこにはAの姿はなかった。

昨日の放課後に行った時、図書室にいると教えてくれた犬神に何処に行ったかと尋ねる。

「あー…、たぶん屋上にいる。」

「？屋上って鍵掛かってるだろ。」

「個性使って外から勝手に入ってんだよ。君も同じなら出来るだろ？」

ってかお前、A以外には敬語使わないのな。俺も先輩。なんていう犬神の声を無視して２Aの窓を開ける爆豪。
両手からニトロの様な汗を出し、爆風で屋上へ上がると、犬神の言った通り、そこにはAの姿があった。

「…は？何してんだよ、あんた……。」

『チッ…また来たのかよクソうぜぇ。』

Aの手には煙草が握られていた。
クラスメイトや教師人など周りの人はAが喫煙しているという事は結構知ってはいるし、爆豪自身も聞いたことがあった。

しかし、校内で堂々と吸っているとは思わず、驚愕をあらわにする。

爆豪が来ると面倒くさそうに顔をしかめながら煙草を持つ手からニトロの様な汗を出す。
一瞬にしてチリとなった煙草を勿体なさそうに見るA。

『あー、もったいね。まだ火ぃつけてんな経ってねぇんだぞ。』

「煙草なんざ吸ってんじゃねぇよ！」

『は？なんで？』

「身体に悪ぃだろ！あと法律だからだ！」

百害あって一利なし。煙草とはそういうものだ。
しかもまだ体がちゃんとできていない学生のAが喫煙するとなると、体への負担がさらに大きいだろう。

Aの強さやセンスをよく知る爆豪にとって、煙草なんてもので影響が出る事こそ勿体ないと思ったのだ。

『煙草が体に悪い？そんなもん言われなくても知っている、知っててやってるんだ。
俺は自己加害でやってんだ。そんな個人の自由を剥奪するだなんて国家がやっていい事じゃない。
大体、法律ってのは守ると自分が幸せになるから守ってるんだ。守って幸せになれないなら守る必要性なんざないね。』

「どんだけ煙草大事なんだよ屁理屈野郎！！」

『３度の飯より大事だバカ野郎！！』