【ヒロアカ】クズ先輩とタフネス君【男主】 (ページ46)

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４５話ページ46

「………はあ？母親が自分のガキの部屋勝手に漁るのかよ！！」

『るっせえな。なんだっていいだろ。』

「よくねぇだろ！！これはもう犯罪のレベルだぞ！！」

『……爆豪。』

「なんだよ！っっ！！？」

ボンッ！！

突如、爆豪の顔のすぐ横で爆音と高温の熱風が襲い掛かった。
こんな事が出来るのは自分と、それと同じ個性を持つAだけだ。

反射的に閉じた目を恐る恐る開き、再度Aを見る爆豪。

『お前、もう俺には関わるな。』

そこには先程、女性に向けて見せた冷めた目をしたAがいた。

『いい加減もううんざりなんだよ。勝手に教室に来るわ放課後押し寄せてくるわ、挙句の果てには家にまで着いてくる。
人の迷惑も考えねぇでガキみてぇにギャーギャー喚き散らして、最終的には他人の家庭事情まで首を突っ込んでくる。

そんな奴がヒーロー？ふざけんじゃねぇよ。』

片手で頭をガリガリとかきながら面倒くさそうにため息を漏らす。
今までAに敬遠される事は多々あった。しかし、それでも爆豪は本当は嫌われてはいないという自覚もあった。

そうじゃなきゃ、毎回帰れと言っても話だけは聞いてくれたし、初めての戦闘訓練で緑谷に負けた時も励ましてくれた。
学校でマスコミが来た時も守ってくれたし。さっきだって何故かはわからないが、Aの母親から庇ってくれた。

しかし、今爆豪の目の前にいるAから感じ取れるのは、紛いもない嫌悪と怒り。

　

『お前はヒーローにはなれねぇよ。』

　

そう言ってAは自室に入り、扉を閉めた。
初めてのAの態度に爆豪はただ茫然と立ちすくす事しか出来なかった。