ゾロの場合 ページ3
「ロビン、私が言ってる逞しさは、体つきの事じゃないのよ！あんな万年昼寝太郎に、女性を扱う紳士的な部分があるとは到底思わないわ！」
「あら、そう？」
おいおい、ゾロ
ひでぇ、言われようだぞ
俺は思わず、頭を抱えた
「ゾロは、戦闘じゃ頼りになるけれど、恋人という柄じゃないと思うわ」
「そうねぇ、でもね？」
ロビンがゆっくりと、言葉を紡ぐ
「肉体的な逞しさは、熱烈な愛情表現にも繋がるわよ？」
「あー、まぁ、確かにソッチの方は、強そうよねぇ…」
ん？
おい、待て待て！
そっち、、とは？
「意外と、あの鍛え上げた筋肉で、ベッドの中で情熱的で女性を愛するかもしれないわよ」
「まぁ、疲れを知らない身体ってのは、女側としても悪くないわね、たしかに」
おーーーい！
おい！今何時だ？！
まだそんな時間じゃねぇ！！
年上のオネェ様たち！
男、ウソップ！
思春期真っ盛りの男子には、女性陣の風呂場トーク、かなり刺激的すぎるぜ！？
「まぁ、ちょっと想像すると、悪くないかも」
おい！！！ナミ！てめぇ、何想像してる！
サンジじゃなくても、おかしくなりそうだぜ、この俺様も！！
「でも、ダメね」
ナミがピシャリという
「アイツ、飲んだくれだし、きっと女性の望む扱いより、自分勝手なリードをしそうよ」
おーい、ゾロ
お前、ホント好き勝手言われてるぞ
多少なりともゾロに同情し、俺は小さくため息をついた
「確かに、アイツはあの悪人面でも優しいところもあるし、仲間思いの良い奴よ？仲間を背に守るあいつの姿は、確かに男らしくて頼りになるわ…。大きな腕に包まれたと思うと、後ろに突き飛ばされて、気づくとあいつの背中が目の前にあって、何度も敵から守られてきたわ」
「あら、いいじゃない」
「でも、こう…口下手というか、女の子が喜ぶ愛の言葉ひとつも言えなそうじゃない？」
「まぁ、たしかに、ゾロはそういうタイプではないわね」
「ヤルコトやって、先に寝るタイプね」
おいおい、あいつら、いっつも風呂場でこんな話してるのか？
俺様は、この話の行く末が、こえーぜ？？
でも、何故か耳をすまして、風呂場の中の2人のトークに聞き入る
「愛情深さで言えば、適任なプリンスがいるわ…」
「あー、サンジくんのこと？」
「そう。サンジなら、きっと毎日愛してると伝えてくれるわよ」
「まぁ…そうねぇ…」
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作者名：新世界のハート | 作成日時：2024年3月21日 20時
