7 ページ7
「あら。おはよう」
朝食へ向かおうとしたその時、昨晩見張り担当だったロビンが戻ってきた。
「っ、おはよう…」
剥がしたシーツを抱えたまま、ロビンに挨拶を返す声が、少しうわずる。
「みんなもう、キッチンに集まっているわよ。いつも早い貴方が遅いから、具合でも悪いのかと思って」
私の顔色を伺うようにこちらを向いた、ロビンの綺麗な黒髪がサラリと揺れた
｢だ、大丈夫！ごめんね！単に寝坊しただけよ｣
私がそういうと、
それなら良かったわ
と、ロビンがフフっと微笑んで
この所、天候が荒れていたから、きっと疲れが溜まっていたのよ
と、私を気遣ってくれた
ロビンに、先にキッチンへ向かうように頼んで、私は足早に脱衣所へ向かうと、抱えていたシーツをランドリーボックスへ投げ込んだ。
本当は、シャワーも浴びたいくらいだけど、
もう揃っているみんなを待たせる訳にも行かなくて、冷たい水で顔を洗って目を覚ます。
どこかまだ彼の香りを抱きながら、キッチンへと足早に向かう。
｢ごめんね！遅くなって！｣
キッチンの扉を開けると、
そこには優雅に食後の紅茶すする、ロビンと自称紳士が向かい合っていた。
｢おはようございます。ナミさん、今日はいいお天気ですね〜。ところで、パン｣
｢見せないわよ、パンツなら｣
｢手厳しー！！｣
｢あら、ナミ。彼はまだパンまでしか言っていないわよ。もしかしたら、朝食はパン？ご飯？だったかもしれないわ？｣
｢少なくともそんな表情はしてなかったわ｣
｢ナミさん！そんな顔なんて…私！そもそも｣
｢はいはい、わかったわよ｣
お決まりのセリフを投げかけるブルックを交わしながら席に着くと、
｢おはよう、ナミさん。すぐ用意するから｣
サンジくんが、キッチンカウンターから顔を出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：新世界のハート | 作成日時：2024年2月22日 19時
