PRIDE（プライド） (ページ5)

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あの日の夜は
久しぶりに上陸した島で、その土地の新鮮な食材や、珍しいお酒を買い込んでくれたサンジくんがそれはまた豪勢な料理を作ってくれて

美味しい食事と、飲みやすいお酒が進んで

それぞれが思い思いの夢に落ちていく中で、
1人でお酒を大量に消費していたゾロから、貴重なそのお酒の残りを取り上げて、
私が飲んでいたら、いつも以上に酔いが回って

レディにそんなに飲ますんじゃねぇよ

って、サンジくんが、
足元がふらつく私を部屋まで送ろうとしてくれた

普段あまり飲まないサンジくんも、珍しくお酒のせいなのか、頬を赤くしていて、

暖かい気候のせいなのか、お酒のせいなのか

私の肩を支えながら歩くサンジくんの、ワイシャツの胸元がはだけていて

そこから香るタバコの匂いと混ざった彼の香りが、やけに心地よくて、
お酒に酔っているのを理由に、その細身な身体にもたれ掛かるようにして甘えてみた

ナミさん、危ねぇよ！

って、心配しながら私の体を支えながらも、
私が彼の腰に絡みつくように腕を回して見つめると、一瞬、戸惑うように私を見た彼が、私の身体を抱き上げた

なだれ込むようにして
二人でアクアリウムバーのソファに身体を重ねると

本当にいいの？
後悔しねぇ？

なんて、珍しく弱気な言葉を口にするから

返事の代わりに、その男の人としては細い首筋に腕をからませて、胸元にギュッと彼の顔を引き寄せて、小さく頷くと

彼の涼やかな目元が一瞬見開かれて
でも次の瞬間には、息もできない位、
余裕の無いキスが降ってきた