PRIDE（プライド） (ページ24)

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side ナミ★ ページ24

注意★マークは、大人要素を含みます

＊

パタンっ

と、ゾロが私の隣を横切って出ていった

ひどく、辛そうな顔をしていたゾロ
あんな表情、初めて見た

2人きりの室内で、空気が張り詰める

サンジくんの事が好きなのに、サンジくんの気持ちを疑って、ゾロの熱を感じて、受け入れてしまったこと。

私は、今更後悔しても遅いのに、罪悪感に駆られる一方で、ひたすらに涙が止まらない。

そんな私を見下ろしたサンジくんが、不意にこちらに近づく

反射的に、ギュッと目を閉じたけれど、
ふわりと、いつものように温かい手で頭を撫でてくれた

｢あ、わた、し…｣

この優しさに、何度甘えてきたのだろうか

｢ごめんっなさい…。サンジくんは、いつも、私を見てくれてたのに、1人で、いじけて、かまって欲しくて…｣

私が謝ると、サンジくんは困ったように眉毛をさげた

｢甘いだけじゃ、ダメだよなぁ…｣

｢え…？｣

｢料理は、甘味を引きたたせるときには、わざと塩を入れるんだ。｣

少し、スパイスが必要だな

サンジくんは、独り言のようにつぶやくと、私を真っ直ぐ見つめた

次の瞬間、
天井がひっくり返ったと思うと、背中にベッドのスプリングの衝撃を感じた

｢サンジ、く…｣

私の言葉を塞ぐように、彼の唇が、私の言葉事飲み込んだ

はぁ、という甘い声だけが、
2人きりの医務室に響く

いつものような、サンジくんを思わせる、少しだけ苦い
タバコの味や

だけどいつもと違って、
性急なキスに、口内がついて行かず酸欠になる

｢ね、サンジ、くん…！｣

そんな彼に、私が伺うように名前を呼んでも、彼は何も言わない

なぁに？ナミさん

なんて、いつもならかえってくる、
ふわりとした声も、今はただ、彼の荒い呼吸だけが支配していて

｢あ、ちょ、まってっ…！｣

サンジくんの手が、内腿を撫でたと思うと同時に、体の中心を指が撫でた

ビクンっと反応する身体と
そのままサンジくんの長い指が私の中心を探り当てる

｢あっ、だめっ…！｣

いつものサンジくんは
こんなふうに、強引に私を求めたりしない

大丈夫？
痛くねぇ？

そんなふうに、私をうかがう彼に慣れていて

｢ま、待って…！｣

性急な愛撫について行かない身体が、ストップをかける

｢待たねぇよ…｣

サンジくんは、一言低く、そうつぶやくと、
スルッとネクタイを外して、シャツのボタンを開けていく